足 FOOT
「健康は足から」と言われるように足は歩くのに大事な器官で、
足の痛みがあると歩行や体の使い方が悪くなってしまいます。
体の使い方をみながら足の痛みを治療しますので、
足の痛みでお悩みの方はお気軽に相談ください。
外反母趾
外反母趾は足の親ゆびの付け根が曲がってしまうことを指します。
外反母趾が進行してしまうと、足でしっかりと地面と捉えることができなくなり、
周りの関節に痛みが起こったり歩き方が悪くなったりします。逆に歩き方の悪さや他の関節の不調が外反母趾を引き起こすこともあります。
最初のうちは、歩くと足の親ゆびが痛いという症状だけです。
この時に治療を行えればいいのですが、痛みを我慢して歩いているうちに徐々に関節の変形が強くなってしまいます。
外反母趾に対する治療は、足の形や歩き方に合わせたオーダーメードのインソールを作成することやサポーターがあります。
それによって親ゆび周囲の筋肉をしっかり使えるようになったり、歩き方を改善させたりすることになって、身体全体にいい影響がでてきます。
変形が強い場合は、変形した関節を治すために最終的に手術が必要となることがあります。
足底腱膜炎
踵まわりの足裏の痛みで一番多いのは足底腱膜の痛みです。
朝起きて一歩目「痛っ。」となりスタスタ歩けないのが特徴です。踵をついたときの衝撃を吸収するのがこの足底腱膜です。スポーツで走る量が多かったり、歩き方が悪かったりすると、
負担がかかりすぎて足底腱膜が損傷してしまいます。
足底腱膜の治療は、足底腱膜への局所の治療と、全体へとアプローチする治療とに分かれます。局部への治療は、足底腱膜のストレッチや、超音波ガイド下注射や、インソールの作成が中心となります。
身体全体の硬さや運動不足による筋力の衰えが原因となることもありますので、鍼灸で身体全体へと働きかけていく必要もあります。足底腱膜の損傷が重度の場合は、損傷した部分を再生させるような再生医療を行います。
足首のねんざと
変形性足関節症
足首のねんざはスポーツで起こることが多いケガです。
足を地面に着地した際に足首を内側に捻ってしまうねんざが多いです。
実は靭帯を損傷していることが頻繁にあって、超音波を使うことで直ちに診断がつきます。
前距腓靭帯(ぜんきょひじんたい)と呼ばれる靭帯の損傷が最も多いです。
ねんざを繰り返すと軟骨がすり減ってしまう変形性足関節症にもなるので注意が必要です。
繰り返すねんざの治療は、やはり局所への治療と、全体へアプローチする治療に分かれます。
局所の治療としては、炎症を抑えるために超音波ガイド下注射を打ったり、サポーターで安定させたり、足首の動きを整えます。
全体へのアプローチとしては、バランス感覚を鍛えたり、お尻や体幹の筋力を鍛えたりします。
靱帯の緩さが重度の場合や関節の変形が強い場合は手術治療を行うこともあります。
オーダーメードのインソールとは
インソールでは、理学療法士が歩き方を観察して、そこに現れる身体全体のゆがみを評価します。
その評価に基づいてゆがみが出ないような歩き方を目指してインソールを作成します。
正しいインソールを装着して歩くことで、身体のゆがみと歩き方が徐々に矯正されて、
脳に正しい身体の使い方がインプットされていきます。
それによって爪の痛みも楽になっていくのです。
超音波ガイド下注射とは?
超音波をみながらピンポイントで痛みや不調がある部位に注射をする治療です。
患者様の病態にあわせて、注射するお薬を使い分けます。
超音波機器の進歩によって、これまで見えていなかった病変に対してアプローチできるようになっています。
アメリカでよく使用されるブドウ糖による「プロロセラピー」と、生理食塩水を使用する「ハイドロリリース」と、炎症が強い場合には「ステロイド」とを使い分けつつ、痛みや不調を緩和します。
PRP再生医療とは?
当院では再生医療としてPlatelet-Rich-Plasma Theapy: PRPを行っています。
PRPでは、採血で集めた血液を用いて、血小板(Platelet)などを濃縮させて(Rich)から、痛みの原因となっている組織に、超音波をみながらピンポイントで病変のある部位へと注射します。
血小板には組織の炎症を抑えたり、組織を回復させる成分が多く含まれており、PRPには痛みを緩和させたり、組織を再生させる効果があります。
注射後の最初の2-4週間は痛みが続きますが、徐々に再生能力が働いて2-3か月で最大の効果となります。