爪
足の爪は体重を支えるという重要な役割を持っていて、爪が悪いと歩き方が悪くなって、体全体に不調をきたします。
爪だけでなく体の使い方をみながら爪を治療していきますので、爪の痛みでお悩みの方はお気軽に相談ください。
巻き爪(まき爪)
巻き爪とは、爪が内側に巻いている状態のことです。
一方で、爪が皮膚に食い込み皮膚を刺激して炎症を起こすのが「陥入爪」という状態です。
(※陥入爪 爪囲炎を併発している)
巻き爪・陥入爪の
様々なパターン
巻き爪 Type1
最も多いタイプ
巻き爪 Type2
進行していくと
Type1になる
巻き爪 Type3
先細りをしながら食い込む
巻き爪 Type4
重度で陥入爪を併発
陥入爪 Type1
爪を短く切ることで容易
に起こすタイプ
陥入爪 Type2
両側の側爪郭が
炎症を伴う重度
なぜ巻き爪になるの?
脚力:太腿の筋力低下などによって
前脚荷重ができなくなり、
結果として足趾に力が入らなくなる
爪に下からの力が真っ直ぐに加わらないことで起こります。つまり、地面をしっかりと踏みしめる力がないためです。
足指を使って体重を乗せることができない状態が続くことで、爪に力が伝わらないため歪みが生じて内側に巻いてきてしまうのです。
巻き爪は、靴を履く近代の文明以前には存在しなかった病気です。古代人には靴がない代わりにしっかりと足の指を使って大地を踏みしめて生活をしていました。そのため爪に均等に力が伝わるため爪が変形するということなかったのです。
近代文明のおかげで移動手段が発達し歩行することが少なくなりました。 足腰の筋力低下や靴文化の多様化によってハイヒールなどによる外反母 や扁平足などの足自体が変形し、それによって足底に対する荷重バランスが悪くなって爪に対する力がなくなることで巻き爪になることがわかってきました。
巻き爪かもかも?
と思ったら
下記の項目が多いほど
「巻き爪」の可能性が高いかもしれません。
お気軽にご相談ください。
- 爪の先端が細くなってきた。
- 歩くと爪があたって痛む。
- 爪が内側に巻いてきた。
- 以前より長く歩けなくなってきた。
- 足腰が弱くなり、 膝の痛みが慢性的にある。
- 足の指に力が入りづらい
- 足の指が変形してきた。
- 扁平足である。
- 外反母趾である。
巻き爪治療法
・VHO(痛くなくワイヤー矯正治療)
・インソール
従来までの巻き爪治療は痛みを伴うものでした。当院では“痛くない”巻き爪治療を行っています。巻き爪になった爪を特殊なワイヤーをかけて少しずつ巻いた爪を矯正して治すVHOという方法を用いています。歯の矯正のようにゆっくりと時間をかけて治療を行うので痛みは伴いません。また、一旦VHOで治療が完了しても歩き方や足の形によって再発することがあります。そのため、当院では巻き爪の再発を予防するための工夫としてインソール療法のご提供もしております。
オーダーメードの
インソールとは
インソールでは、理学療法士が歩き方を観察して、そこに現れる身体全体のゆがみを評価します。
その評価に基づいてゆがみが出ないような歩き方を目指してインソールを作成します。
正しいインソールを装着して歩くことで、身体のゆがみと歩き方が徐々に矯正されて、
脳に正しい身体の使い方がインプットされていきます。
それによって爪の痛みも楽になっていくのです。