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基礎知識コラム

失敗しない目の下クマ・たるみ治療 ハムラ法と裏ハムラの違い/脱脂との違い

目の下の膨らみ・たるみでお悩みの方であれば、ハムラ法裏ハムラ法脱脂などという言葉を聞いたことがあったり、目の下を改善する治療方法として詳しくご存知の方も多いかと思います。

今回は、目元の治療法であるハムラ法・裏ハムラ法をメインにしながら、脱脂との違いについても解説し、手術事例もご紹介します。

ハムラ法とは?

裏ハムラ・ハムラ法の違い

アメリカの形成外科専門医、Dr.Hamraが発表した『下まぶた形成における革新的なメソッド』がハムラ法です。

ハムラ法は、目の下のクマ・たるみの原因となっている眼窩脂肪を単に取るだけでなく、脂肪弁として移動させることで、目元の『理想のカーブ』を実現することが可能になります。

上のイラストのように、皮膚の表側を切開して行うハムラ法、皮膚を切らないで瞼(まぶた)の裏側である結膜を切開して行う裏ハムラ法、2種類の方法に分かれます。

裏ハムラ法とは?

目の下の構造

眼窩脂肪移動術と呼ばれ、1996年、アメリカの形成美容外科医、Dr. Hamraが『Clinical plastic sugery』という雑誌にて、『The role of orbital fat preservation in facial aesthetic surgry. A new concept』という表題で論文として紹介しました。

経結膜的眼窩脂肪移動術を通称 裏ハムラ法と呼び、表側の皮膚を切らずに、あっかんべーをした赤い粘膜の部分となるまぶたの裏側にある経結膜から切開を行います。

目の下の膨らんだ眼窩脂肪を凹んだ部分に移動させることで、凹凸が解消されるという仕組みです。

目の下の膨らみとなっている眼窩脂肪が突出した状態であるクマ(通称:黒クマ)など、目の下にあるクマやたるみに有効な治療法といえます

ハムラ法と裏ハムラ法の違い

目の下のイラスト

皮膚を切る 皮膚側から切開・・・下まぶたのたるみ取り(ハムラ法)

皮膚を切らない 瞼の裏側から切開・・・裏ハムラ法(経結膜的眼窩脂肪移動術)

 

治療方法の大きな違いとして、皮膚を切るハムラ法、切らない裏ハムラ法ですが、”目の下の膨らみを移動して形を整える”という点は共通で、皮膚を切るハムラ法は余った皮膚を取り除くという大きな違いがあります。

また、それぞれの違いとして、以下のように特徴があります。

  • 皮膚のゆるみ    ハムラ法で対応可能
  • 目の下のシワ    ハムラ法が効果的
  • 目の下のクマの色  大きな差はなし
  • 頬の引き上げ    ハムラ法+ミッドフェイスリフトを行えば、広い範囲で引き上げ可能
  • 20~40代     皮膚を切らない裏ハムラ法のアプローチがオススメ
  • 50代以上      皮膚を切るハムラ法でより広範囲にアプローチするのがオススメ
  • ダウンタイム    皮膚を切るため、ハムラ法の方が長い
  • 術後のリスク    ハムラ法は外反(あっかんべー)状態になるリスクがある
  • 長期的な効果    大きな差はなし

脱脂術(経結膜的脱脂術)とは?

目の下が膨らんでいる原因となっている眼窩脂肪を取り除く施術です。

眼窩脂肪を適度に減量する技術が必要であり、取りすぎると凹むため、適切な量を取り除く必要があります。

この適量がとても重要で、多すぎても少なすぎてもいけません。

手術法としては、皮膚を切らずに、まぶたの『あっかんべー』をした際に見えるピンクの粘膜を切開し、まぶたの裏側から行います。出血がなく、ダウンタイムが少ない目の下のクマ治療です。

皮膚の弾力があり、頬の位置が高い場合は、脱脂術のみで行いますが、頬の位置が低かったり、頬が下垂している場合であれば、脂肪注入を併用することが多いです。

脂肪注入をすることにより、脂肪の再分配が可能となり、目の下から頬にかけて流れるような凸面の綺麗な目元の『理想のカーブ』を形成することが可能となります。

裏ハムラと脱脂との違い

裏ハムラ法と脱脂の大きな違いとして、膨らんでいる脂肪(眼窩脂肪)の処理にあります。

裏ハムラ法は、眼窩脂肪を取り除くことはせずに、適切な位置へ移動し、固定します。

脱脂は眼窩脂肪を切除し、太ももなどの脂肪を採取して凹んだ部分に注入する脂肪注入を併用することが多いです。

脂肪の移動のみで完了するのが、裏ハムラ法です。

脱脂に比べて、裏ハムラ法の欠点は、膨らんでいる眼窩脂肪の分量の範囲内でしか脂肪を移動できず、脂肪が足りない場合は、裏ハムラ法はオススメできません。

また、脂肪の移動は遠くに移動できないので、凹んでいる部分が多い・遠いといった広範囲にわたる場合、裏ハムラ法ではなく、脱脂+脂肪注入がオススメです。

ハムラ法・裏ハムラ法・脱脂術 こんな方にオススメです

  • ハムラ法  頬の位置が低く、重度のたるみがあり、ほうれい線が深い方
  • 裏ハムラ法  凹み・膨らみが限定的で、20代〜40代前半の比較的若い方
  • 脱脂  凹み・膨らみが広範囲に突出しており、40代後半~50代の方

『どの治療をしたい』『この治療法は避けたい』といったご本人の希望がある場合もありますが、年齢、目の下の凹み・膨らみの状況に応じて、症状に合った手術が必要なため、事前に医師によるカウンセリングが必要です。

施術事例・症例写真・エムズのハムラ法

【ハムラ法】-下眼瞼(したまぶた)のたるみ取り

1.眼窩脂肪の処理を行った後、2.眼輪筋弁の吊り上げで外反の予防、3.筋肉の緩みを解消させて余った皮膚を切除する。これら3つの工程をしっかりと行いました。

  • 比較的ダウンタイムが少ない

施術のリスク:

だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・アナフィラキシーショック・呼吸困難・糸が露出する・仕上がりに左右差があると感じる・施術箇所の知覚の麻痺・鈍さ、しびれ・傷跡のもり上がり・凹み・色素沈着・皮膚の表面が凸凹になるなど

施術事例・症例写真・エムズの裏ハムラ法

60代/女性 裏ハムラ(経結膜的眼窩脂肪移動術)行いました。

経結膜的におこなう通称 裏ハムラ法にて、眼窩脂肪を移動しました。

  • 内出血などの合併症が多く、ダウンタイムが長い

施術のリスク:

だるさ・熱感・頭痛・蕁麻疹・痒み・むくみ・発熱・咳・冷や汗・胸痛・アナフィラキシーショック・呼吸困難・糸が露出する・仕上がりに左右差があると感じる・施術箇所の知覚の麻痺・鈍さ、しびれ・傷跡のもり上がり・凹み・色素沈着・皮膚の表面が凸凹になるなど

施術事例・症例写真・エムズの脱脂+脂肪注入

疲労感を解消!【目の下のクマ治療】

若年層である20代の目の下のクマについて、脱脂+脂肪注入(ピュアグラフト)で治療を行いました。

  • 脂肪注入が完了した直後でも内出血や腫れはほとんど認めません

施術のリスク:

出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔・薬剤によるアレルギー・アナフィラキシーショック、ドライアイ、一過性の視力低下、顔貌の変化、仕上がりの左右差,、まぶたの皮膚知覚障害、糸が露出する、目の中のゴロゴロ感、皮膚色素沈着、皮膚の表面の凸凹、頭痛、吐き気

【自費診療】手術の治療費用・料金

下まぶたのたるみ取り(ハムラ法) ¥605,000(税込)

裏ハムラ(経結膜的眼窩脂肪移動術) ¥495,000(税込)

脱脂術(経結膜的脱脂術) 片目 ¥220,000(税込) 両目 ¥330,000(税込)

脱脂+脂肪注入 ¥385,000(税込)

まとめ

  • 20~40代で目の下のクマ・膨らみがある場合は、皮膚を切らない治療である経結膜的眼窩脂肪移動術(通称:裏ハムラ法)をオススメしています。
  • 目の下のたるみや凹みが多い場合、余剰皮膚切除が必要な治療である下まぶたのたるみ取り(ハムラ法)をオススメしています。

目の下の治療における裏ハムラ法/ハムラ法、または脱脂+脂肪注入、どの治療にするかの最終的な判断は、専門医にご相談ください。

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