エムズ皮フ科形成外科クリニックのAyaです。
すっかり紅葉狩りの時期ですね🍁
イチョウやかえでがとってもキレイに色づいていました🍁
今日はニキビについてお話を♪
普段私たちがニキビと呼ぶこの症状、実は尋常性ざ瘡という皮膚の病気なんです。
ニキビは毛包(毛の根元にある袋状の部分)や皮脂腺が炎症を起こしている状態です。
《ニキビの原因》
1.過剰な皮脂の分泌
性ホルモンの分泌が思春期に活性化したり、ストレスなどが原因で過剰になったりすると、毛穴の奥の皮脂腺から皮脂がたくさん分泌されます。女性では男性ホルモンと女性ホルモンのバランスの崩れがニキビの原因の一つとなります。
2.毛穴の出口が角化してつまる
肌の細胞には、一定周期ごとに生まれ変わるターンオーバー機能があります。それが乱れると、毛穴の出口の角層もはがれないでとどまり、厚くなって出口をふさぐようになってしまいます。
3.ニキビ菌の繁殖
アクネ菌は誰もが持っている肌の常在菌。毛穴がつまり、皮脂が充満した中で増えていきます。増殖したアクネ菌はニキビの炎症を引き起こし、赤ニキビができます。
《ニキビの病態》
⚫︎面ぽう(ニキビの初期段階)
毛孔がつまって皮脂がたまり、毛孔がふくらんだ状態。細菌(ニキビ菌)が増えやすい状態です。
白ニキビ…皮脂が毛穴につまった状態。ポツンとした小さな白い点に見えますが、見逃してしまう場合もあります。皮膚の内側では、毛包が広がるとともに、アクネ菌が増え始めます。
黒ニキビ…黒ニキビは、白ニキビの毛穴が開き、メラニン色素や酸化された皮脂などによって黒く見える状態。
⚫︎丘疹(進んだ段階)…赤ニキビ
赤く炎症を起こし、丘のように盛り上がっている状態。毛包では、増殖したアクネ菌が盛んに活動しています。炎症を引き起こす様々な物質が作られるのもこの時。ひどくなると「膿疱」へと進みます。
⚫︎膿疱(さらに進んだ段階)…黄ニキビ
毛包の壁が破壊され、炎症を起こす物質が一気に毛包の外へ。ニキビの炎症が周りに広がってしまいます。アクネ菌が増え、膿がたまり、炎症がひどくなります。
《日常生活での注意点》
・偏った食事は避け、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。取りすぎた脂肪や糖質は皮脂分泌を活発にさせ、ニキビの悪化にも。
・コーヒーやタバコ、アルコールなどは控えめに。嗜好品そのものが刺激物になると同時に、体のストレスとなり、ビタミンCが消耗し修復を遅らせます。
・油性のファンデーションは正常な皮膚呼吸や皮脂の排出を邪魔します。帰宅後は早めにメイクを落としましょう。
・1日2回、石けんや洗顔フォームをよく泡立て、毛穴をつませる皮脂を落としましょう。また、汗をかくと肌に汚れがつきやすくなります。シャワーで流したり、タオルでこまめに拭くようにするといいですね。
・夜更かしNGです。夜更かしは新陳代謝のサイクルを乱し、古い角質が毛穴を塞ぎ、肌に悪影響を与えます。
ニキビの治療は、内服や軟膏、自由診療における治療など、それぞれに合った治療内容をご提案します。
ニキビでお悩みの方は、ぜひ一度診察へお越し下さい。
※皮膚科の診療時間は、平日の午前のみとなっております💊