エムズ皮フ科形成外科クリニックのAyaです😊
毎日寒暖差はありますが、少しずつ春の気配がしてきましたね🌸
この時期、花粉症でお悩みの方も多いのでは。今日は、花粉が引き起こす肌トラブル、“花粉症皮膚炎”についてお話しします。
《花粉で肌トラブルが起こるメカニズム》
花粉症皮膚炎は、主に肌のバリア機能が低下したところに、花粉による刺激が加わってアレルギー症状を起こした状態といわれています。
私たちの肌には、外界から異物が侵入するのを防ぐ「バリア機能」が備わっています。表皮のもっとも外側の角層は、その表面を皮脂の膜が覆っており、肌の内側から水分が蒸発するのを防いでくれています。この状態が保たれた肌は、空気中の細菌やウイルス、花粉などの侵入をシャットアウトすることができるんです。
しかし、肌が乾燥するとこのバリア機能が低下し、花粉などの異物が侵入しやすい状態に💦免疫システムが作動し、アレルギー反応が起こってしまうのです。
《症状と現れやすい部位》
症状…かぶれ、かゆみ、発赤、湿疹
部位…顔や首 特に目の周りは皮膚が薄く症状が現れやすい。
《花粉症皮膚炎の予防法》
⚫︎肌の保湿
乾燥は花粉症皮膚炎の大敵。丁寧なスキンケアや加湿器の使用などで、肌を乾燥から守りましょう。見落としがちな耳や首までしっかり保湿するといいですね。
⚫︎腸内環境の改善
ヒトの免疫機能の約60〜70%は腸にあるといわれています。腸内環境を整えることで体の免疫機能が整い、肌のバリア機能が回復しやすくなります。乳酸菌や食物繊維の豊富な食品を取り、腸内環境を整えていきましょう。
⚫︎ビタミンの摂取
*ビタミンA:胃腸や口・鼻の粘膜を正常化し、免疫機能を維持する働きがあります。
*ビタミンC:免疫細胞を活性化させたり、細胞と細胞をつなぐコラーゲンの生成に関わっているため、健やかな肌を作るのに役立ちます。
*ビタミンE:免疫細胞を活性化したり、抗酸化作用によって免疫細胞の低下を防ぎます。
⚫︎ストレス発散や睡眠
免疫機能を高めるには、ストレスをためこまないことや十分な睡眠を取ることも大事になってきます。リラックス効果や質の良い睡眠を得るためにも、湯船につかるようにしましょう。ただし、熱めのお湯は肌を乾燥させ、肌のバリア機能低下につながるため、少しぬるめのお湯に浸かることをお勧めします。
⚫︎花粉に直接触れない対策を
外出時の眼鏡やマスクの着用、帰宅後すぐの洗顔やシャワーで、花粉との接触を最小限にしていきましょう。スプレータイプの花粉ブロックなどの使用もオススメです。
春先は、花粉だけでなく生活環境の変化などからも、肌トラブルの多い季節です。ぜひ参考にしてみてください♪
皮膚科の診察は、平日の午前(木曜除く)になります🏥