他院 脱脂術後による目の上+目の下の凹みを脂肪注入で改善 | 横浜市鶴見の形成・美容外科 エムズクリニック

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CASE REPORT目元の施術事例

目の下の治療

  • 脂肪注入(従来法/ピュアグラフト)他院修正(目の下)

【 40代/女性 】他院 脱脂術後による目の上+目の下の凹みを脂肪注入で改善

通称、『脱脂』と呼ばれる治療の正式名称は、経結膜的脱脂術と言います。まぶたの裏側から行うので比較的短時間で終わり、かつダウンタイムが少ない治療です。短期の結果は良いのですが、中長期で見ると取った脂肪は復活しないので、脱脂による術後合併症である凹みが起こります。今回は他院施術後の脱脂よる目の上+目の下の凹みを脂肪注入で改善した症例をご紹介します。


担当医からのコメント

三沢 尚弘 医師


目の下のクマ治療における治療法の一つに経結膜的脱脂術(通称 “脱脂術”)があります。脱脂術は、目の下のクマの原因となっている膨らみである眼窩脂肪を取り除き、それによってクマが改善する治療としては簡便な方法であると思われます。

目の下のクマ治療を考えて当院に来院され方に、脱脂という言葉を出すと以前までは「・・・?」という反応だったのが、いまではSNSやネット情報の普及によってなのか、抵抗なく『脱脂』という言葉を分かってもらえます。脱脂術はダウンタイムが少なく、短時間で、しかもすぐに結果が出るから多くの施設で行われています。

ですから、これだけ浸透したのでしょう。脱脂術を受けられている方は数多く存在します。しかしながら、残念ことに脱脂術による術後の合併症も当然ながら増えています。

今回は脱脂術による術後合併症は脂肪の取りすぎによる凹みです。脱脂は、目の下のまぶたの裏側から脂肪を取り除きます。取ろうと思えばどれだけでも取れます。取りすぎた結果起こるのは凹みです。凹んだものは戻ることはありません。体重が増えても増えることはないでしょう。目の下のクマの原因は確かに眼窩脂肪ですが、眼窩脂肪も理由があって存在している組織です。脂肪を取ってそれをゼロに近くすることは非生理的です。機能障害;たとえば眼球が動かしづらくなるなどの状態に陥ることは少ないのですが、取りすぎた結果今回の症例のように目の下だけではなく目の上も凹んでしまうことになります。

眼窩脂肪は大事な器官である眼球を保護する=クッションの役割をしています。眼球の周りを包むようにあるため目の下の眼窩脂肪が脱脂によってなくなれば、脂肪自体の絶対量がなくなるので目の上も必然的に減ります。簡単なイメージとしては目の下の脂肪がなくなった分、重力に従って目の上の脂肪が下にスライディングして落ちてくるような感じです。だからといって、目の下が膨らむことはありません。

今回は取りすぎによって目の下だけではなく、目の上も凹んでしまったようです一度取られてしまった眼窩脂肪は戻りません。凹んでいる部位に脂肪注入を行いましたが、注入する部位は脂肪が取られてしまった眼窩内ではありませんので元の状態に復元することはできません。可能な限り目の上、目の下の皮下の凹んだ部位に脂肪注入を細かく何層にもなるよう行うことで凹んだ部位のボリュームを復活させます。

脂肪注入は遊離組織移植です。皮膚移植と同じで移植です。ある部位の組織を持ってきて異なる部位に移植するわけです。脂肪注入は自分の脂肪細胞なのでアレルギーや拒絶は起こることは心配はありません。また、自己の細胞であるため異物と違って感染などを起こすことも可能性としては低いです。脂肪注入は一回だけでも効果がありますが、個人差が出る治療です。それは脂肪注入を受ける部位(レシピエント)、脂肪採取を行う部位(ドナーサイト;通常は太もも)の影響を受けるからです。

今回の方には目の上、目の下に脂肪を注入しました。脂肪は太ももの外側から採取します。

*以前は内側から取っていたのですが術後の痛みがあるため、現在では外側から行います。太ももが細い人はうつ伏せになって太ももの裏側もしくは、お尻から取ります。

採取した脂肪をピュアグラフトにかけた後に丁寧に注入していきます。眼窩という眼球が入っている骨が術前にはくっきりと見えていましたが、目の上や目の下の凹みは多少改善されたかと思います。この方の場合には2回目を考えています。

脂肪注入の1回目からの2回目を行う判断期間は3〜6ヶ月後となります。術後その期間をみて定着が乏しいようであれば2回目を考えます。脱脂の結果はすぐに出ますが、脂肪注入の結果は時間がかかり相反する施術結果となります。

くれぐれも脱脂の取りすぎには注意が必要です。どれだけ取っていいのかは定量的な手術ではないため、現状では明確な基準がありません。手術を行う術者の裁量によることが大きい治療となります。術者選びには慎重に判断して頂きたいと強く思います。

施術後の経過

  • 施術直後(開瞼)

    施術直後の状態です。ダウンタイムがほとんどありません。

  • PO1M(術後1ヶ月)

    目の上、目の下ともに皮膚の凹凸などもありません。

施術カテゴリー
性別 女性
年齢 40代
撮影時期 術後3ヶ月
施術ドクター 三沢 尚弘
性別 女性 年齢 40代
撮影時期 術後3ヶ月 施術ドクター 三沢 尚弘

詳しい施術内容

施術概要 脂肪注入(ピュアグラフト)
施術費用
¥ 330,000(目の下:ピュアグラフト)+165,000(同時施術の場合、目の上:ピュアグラフト) (税込)
合併症リスク 出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔・薬剤によるアレルギー・アナフィラキシーショック、ドライアイ、一過性の視力低下、顔貌の変化、二重の左右差、まぶたの皮膚知覚障害、目の中のゴロゴロ感、皮膚色素沈着、皮膚の表面の凸凹、頭痛、吐き気、その他再発など、仕上がりの左右差

Doctor's Profile

形成・美容外科
エムズクリニック 院長

三沢 尚弘

形成外科専門医・救急科専門医
医学部を卒業後、日本屈指の研修施設病院である亀田総合病院で卒後研修を開始。医療の原点となる救命救急センターに8年間従事。
その後、米国臨床留学の登竜門である米国海軍病院に1年間勤務。医師として、そして外科医としてのトレーニングを研鑽し医療の礎を築き、平成28年6月に横浜市鶴見に『形成・美容外科 エムズクリニック』を開院

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目の下の治療

  • 脂肪注入(従来法/ピュアグラフト)他院修正(目の下)

【 40代/女性 】他院 脱脂術後による目の上+目の下の凹みを脂肪注入で改善

通称、『脱脂』と呼ばれる治療の正式名称は、経結膜的脱脂術と言います。まぶたの裏側から行うので比較的短時間で終わり、かつダウンタイムが少ない治療です。短期の結果は良いのですが、中長期で見ると取った脂肪は復活しないので、脱脂による術後合併症である凹みが起こります。今回は他院施術後の脱脂よる目の上+目の下の凹みを脂肪注入で改善した症例をご紹介します。


担当医からのコメント

三沢 尚弘 医師


目の下のクマ治療における治療法の一つに経結膜的脱脂術(通称 “脱脂術”)があります。脱脂術は、目の下のクマの原因となっている膨らみである眼窩脂肪を取り除き、それによってクマが改善する治療としては簡便な方法であると思われます。

目の下のクマ治療を考えて当院に来院され方に、脱脂という言葉を出すと以前までは「・・・?」という反応だったのが、いまではSNSやネット情報の普及によってなのか、抵抗なく『脱脂』という言葉を分かってもらえます。脱脂術はダウンタイムが少なく、短時間で、しかもすぐに結果が出るから多くの施設で行われています。

ですから、これだけ浸透したのでしょう。脱脂術を受けられている方は数多く存在します。しかしながら、残念ことに脱脂術による術後の合併症も当然ながら増えています。

今回は脱脂術による術後合併症は脂肪の取りすぎによる凹みです。脱脂は、目の下のまぶたの裏側から脂肪を取り除きます。取ろうと思えばどれだけでも取れます。取りすぎた結果起こるのは凹みです。凹んだものは戻ることはありません。体重が増えても増えることはないでしょう。目の下のクマの原因は確かに眼窩脂肪ですが、眼窩脂肪も理由があって存在している組織です。脂肪を取ってそれをゼロに近くすることは非生理的です。機能障害;たとえば眼球が動かしづらくなるなどの状態に陥ることは少ないのですが、取りすぎた結果今回の症例のように目の下だけではなく目の上も凹んでしまうことになります。

眼窩脂肪は大事な器官である眼球を保護する=クッションの役割をしています。眼球の周りを包むようにあるため目の下の眼窩脂肪が脱脂によってなくなれば、脂肪自体の絶対量がなくなるので目の上も必然的に減ります。簡単なイメージとしては目の下の脂肪がなくなった分、重力に従って目の上の脂肪が下にスライディングして落ちてくるような感じです。だからといって、目の下が膨らむことはありません。

今回は取りすぎによって目の下だけではなく、目の上も凹んでしまったようです一度取られてしまった眼窩脂肪は戻りません。凹んでいる部位に脂肪注入を行いましたが、注入する部位は脂肪が取られてしまった眼窩内ではありませんので元の状態に復元することはできません。可能な限り目の上、目の下の皮下の凹んだ部位に脂肪注入を細かく何層にもなるよう行うことで凹んだ部位のボリュームを復活させます。

脂肪注入は遊離組織移植です。皮膚移植と同じで移植です。ある部位の組織を持ってきて異なる部位に移植するわけです。脂肪注入は自分の脂肪細胞なのでアレルギーや拒絶は起こることは心配はありません。また、自己の細胞であるため異物と違って感染などを起こすことも可能性としては低いです。脂肪注入は一回だけでも効果がありますが、個人差が出る治療です。それは脂肪注入を受ける部位(レシピエント)、脂肪採取を行う部位(ドナーサイト;通常は太もも)の影響を受けるからです。

今回の方には目の上、目の下に脂肪を注入しました。脂肪は太ももの外側から採取します。

*以前は内側から取っていたのですが術後の痛みがあるため、現在では外側から行います。太ももが細い人はうつ伏せになって太ももの裏側もしくは、お尻から取ります。

採取した脂肪をピュアグラフトにかけた後に丁寧に注入していきます。眼窩という眼球が入っている骨が術前にはくっきりと見えていましたが、目の上や目の下の凹みは多少改善されたかと思います。この方の場合には2回目を考えています。

脂肪注入の1回目からの2回目を行う判断期間は3〜6ヶ月後となります。術後その期間をみて定着が乏しいようであれば2回目を考えます。脱脂の結果はすぐに出ますが、脂肪注入の結果は時間がかかり相反する施術結果となります。

くれぐれも脱脂の取りすぎには注意が必要です。どれだけ取っていいのかは定量的な手術ではないため、現状では明確な基準がありません。手術を行う術者の裁量によることが大きい治療となります。術者選びには慎重に判断して頂きたいと強く思います。

施術後の経過

  • 施術直後(開瞼)

    施術直後の状態です。ダウンタイムがほとんどありません。

  • PO1M(術後1ヶ月)

    目の上、目の下ともに皮膚の凹凸などもありません。

施術カテゴリー
性別 女性
年齢 40代
撮影時期 術後3ヶ月
施術ドクター 三沢 尚弘
性別 女性 年齢 40代
撮影時期 術後3ヶ月 施術ドクター 三沢 尚弘

詳しい施術内容

施術概要 脂肪注入(ピュアグラフト)
施術費用
¥ 330,000(目の下:ピュアグラフト)+165,000(同時施術の場合、目の上:ピュアグラフト) (税込)
副作用リスク 出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔・薬剤によるアレルギー・アナフィラキシーショック、ドライアイ、一過性の視力低下、顔貌の変化、二重の左右差、まぶたの皮膚知覚障害、目の中のゴロゴロ感、皮膚色素沈着、皮膚の表面の凸凹、頭痛、吐き気、その他再発など、仕上がりの左右差

Doctor's Profile

形成・美容外科
エムズクリニック 院長

三沢 尚弘

形成外科専門医・救急科専門医
医学部を卒業後、日本屈指の研修施設病院である亀田総合病院で卒後研修を開始。医療の原点となる救命救急センターに8年間従事。
その後、米国臨床留学の登竜門である米国海軍病院に1年間勤務。医師として、そして外科医としてのトレーニングを研鑽し医療の礎を築き、平成28年6月に横浜市鶴見に『形成・美容外科 エムズクリニック』を開院

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