この施術に関して
眼瞼下垂症の方の目元は暗い印象を与えます。人によっては「目つきが悪い」、「やる気がない」など誹謗中傷の的となる原因になることがあります。「目を大きく開けた状態」を見ていただければ分かるかと思いますが、意識的に大きく目を開いても限界があり黒目の大きさが通常とほぼ変化がありません。これは眼瞼下垂症の方に特徴的です。
治療を終え1か月が経過して目の腫れもとれた頃、娘さんから「お母さん、なんか優しくなった!」と言われたようです。
人は表現するときも顔全体、とくに目元で表現します。嬉しいことや誉め言葉を発していも「目が笑ってない」、と言われるように言葉に心が籠ってないと人は感じるものです。この方の場合も同様に本人にその気がなくても目つきで判断され、同じ言葉を発しても眼瞼下垂症による顔貌で相手側には本人が意図していない感情が伝わっていたようです。
また、眉毛が薄い方だったので治療1か月後に眉の4Dアートメイクを行いました。眼瞼下垂症状ががあると目が開かないのでおでこの筋肉を使ってまぶたを開こうとします。そうする必然的にと眉の位置が本来よりも高くなります。眼瞼下垂症の治療を適切に行うと今回のケースのように眉毛下降(=眉の位置が下がります)が起こります。ですから、アートメイクを考えている方は眼瞼下垂の治療後にアートメイクを行うのがベストだと思われます。アートメイクを行うことで眉がしっかりして目元が安定しさらに自然で美しい目元となります。
術後の経過
治療前(目の上:上まぶたたるみ取り+挙筋前転)
治療直後
術後1週間後(抜糸時)
術後4週間後
アートメイク終了後
施術カテゴリー
施術の説明:
上まぶたのたるみ取り+挙筋前転
施術のリスク:
出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔によるアレルギー、再発、ドライアイ、一過性の視力低下、顔貌の変化、二重の左右差、上まぶたの皮膚知覚障害、目の中のゴロゴロ感、頭痛、吐き気、再発など
施術費用:¥500,000(税別)
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筆者のご紹介
形成・美容外科 エムズクリニック 院長三沢 尚弘
資格
所属学会