M’sの新たなイボ治療法:光治療(ICON) | 横浜市鶴見の形成・美容外科 エムズクリニック

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CASE REPORT施術事例

M’sの新たなイボ治療法:光治療(ICON)

20代/男性 

2019/01/20

今回は、よく外来などでみかけるイボに関する画期的な治療法をご紹介したいと思います。

イボは、大きく分けて

①ウィルス性

②加齢性

に分けられます。外来などでは、ほぼ半々くらいの頻度です。

①のウィルス性は若い人に多いですが、年配の方でも②の加齢によるものと思いきや、実は①だったということもあります。

イボの原因としてウィルスによる感染でもあるため、放置しておけば増殖=大きくなるし、また拡散=多発することもあります。

そして、外見上も皮膚のでっぱりがあればあまり良いと言えないので原則的には治療して取り除いた方が良いと思われます。

 

イボの種類


①ウィルス性

  • 尋常性疣贅(HPV:ヒトパピローマウィルス)
  • 足底疣贅/別名:ミルメシア
  • 青年性扁平疣贅
  • 尖圭コンジローマ
  • ボーエン(Bowen)様丘疹症

 

②老人性疣贅


イボの種類のなかでよく目にする①ウィルス性は、尋常性疣贅か、足底疣贅/ミルメシアです。

手の平や手の甲に出来る多くは尋常性疣贅で、足の裏にできるものは足底疣贅です。

 

イボが見たら、小さいうちに早めに治療したほうが良いでしょう。治療の第1選択となるゴールドスタンダードなものの代表は、日本問わず欧米(研修先の病院でもそうでした。)でも液体窒素による冷凍凝固療法です。当院M’sにおいても冷凍凝固療法が最初に行う治療です。液体窒素による冷凍凝固療法は保険適応となります。

 

冷凍凝固療法のメリットは、

  • 一回の治療が短時間
  • 保険適応などで安価

 

一方、デメリットは、

  • 一度取れることが少なく、複数回の治療が必要
  • 施術中痛みが伴う
  • 足底疣贅には治療効果が乏しい

 

です。

 

また、こういった意見もあります。

*いぼを専門とする研究者との研究会においても、液体窒素による冷凍凝固術を週1回、2ヶ月程度繰り返し、良くならない症例においては他の治療法に変更すべきであるとの意見が多数でした。

 

したがって、

M’sでは冷凍凝固療法を第1選択とはしますが、長期に長引くものや足底疣贅などには以下の治療法を組み合わせたり、保険は効かない治療(自費診療)ですが、短期間で終わら比較的楽に治療するものなどもご用意しております。

 

イボの治療


冷凍凝固療法

イボの第1選択になる治療です。

 

スピール膏

サリチル酸含有のシートをイボの部位に貼ります。サリチル酸という酸によって角質が溶けるので角質が厚い足の裏などにできたイボに効果的です。貼ってしばらくの間はそのままなので手間は少ないです。

 

高周波レーザー治療

手術療法と同じくらい確実性の高い治療法です。局所麻酔を行いレーザーの熱でウィルスを蒸散させてしまいます。

 

手術療法

治療に難治性のモノや顔などにできた場合で治療の跡などが気になるような部位にはメスで切除する方法です。

Before/施術前 ▶ After/施術後

この施術に関して

この施術に関して

5mm以上になったイボには液体窒素やレーザーを照射しても回数がかかったり、ダウンタイムが長かったり、また取れてもすぐに再発したりとあまり感触の良い治療を提供できませんでした。M’sの新たなイボ治療であるICON Max Gはダウンタイムがなくイボを治療できます。週1〜2度の頻度で治療が必要です。また自費診療となります。今までの治療で改善しなかった方はご検討いただければと思います。

M’sの新たなイボ治療法:光治療(ICON)


ここから本題ですが、イボ治療は上記にまとめたように基本的には取り除くというのが主流であり、そこはこれからも変わりないと思います。

従来の方法は、直接イボに傷害を与えて取り除きます。

一方、M’sの新たなイボ治療法である:光治療器(ICON:アイコン)という機械を用いた方法は、戦国時代でいう兵糧攻め(ひょうろうぜめ)に似ています。ライフライン(食料、水、電気など)を断つことでジワジワとじり貧に追い込んで降参させるようなやり方です。イボに栄養される血流を遮断することでウィルスの増殖と活動を停止させて自滅に追いやるやり方です。

その原理を説明します。

下にある写真は実際のイボ=尋常性疣贅との病理組織標本です。

尋常性疣贅=ウィル性疣贅(HPV感染)は、表面が過角化となるのでザラツキを認め、皮膚が盛り上がっています。また、イボの下にはウィルスが増殖するために必要な栄養源を得るために毛細血管が拡張しています。

したがって、実際にイボを切除すると、↓

このように出血します。出血した部位の止血およびウィルスを死滅させるためにレーザーで焼灼を行います。このように綺麗にザラついたイボは取れ、1週間程度で上皮化といって新しい皮膚が再生するので傷を残さず治療することが出来ます。

↓ イボの切除した時のイメージ的にはこのような感じです。

そして、この毛細血管をターゲットにしたのがM’sの新しいイボ治療:光治療器です。

以前も、シミ、赤ら顔、毛細血管の拡張などメラニンとヘモグロビン(赤血球内にあります)に吸光するのが特徴であるICON(アイコン)MaxGという光治療器ですが、↓

通常は、美顔器として活躍しているものです。

術後の経過

治療前

治療前の状態です。はっきりと点在するイボが分かります。盛り上がっていて表面がザラついています。典型的な尋常性疣贅(ウィルス性)です。

治療3回目終了後

3回照射時点でイボが小さくなってきているのが分かるかと思います。

治療5回目終了後

5回目の照射で完全になくなりました。大変喜んでおられます。

施術カテゴリー

施術内容
詳しい施術内容

施術の説明:
光治療:ヘモグロビンに吸収される波長を用いた光治療器をイボに照射します

施術のリスク:
照射時、施術後の痛み、赤み、水疱形成など

施術費用:手の甲(片手)1回の照射:10,000円(税抜き)

関連する基礎知識

筆者のご紹介

横浜市鶴見のエムズクリニック院長三沢 尚弘

形成・美容外科 エムズクリニック 院長三沢 尚弘

資格

  • 日本形成外科学会形成外科専門医
  • 日本美容外科学会専門医(JSAPS)
  • 日本救急医学会救急科専門医
  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 米国医師国家試験合格
  • 日本医師会スポーツ認定医
  • 厚生労働省認定臨床研修指導医
  • AHA BLS/ACLS Provider
  • AAP NRP Provider

所属学会

  • 日本形成外科学会正会員
  • 日本皮膚科学会正会員
  • 日本美容外科学会正会員
  • 日本救急医学会
  • 日本抗加齢医学会
  • 日本美容医療協会
  • 日本臨床毛髪学会
  • 見た目のアンチエイジング研究会

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