Before/施術前
After/施術後
Before/施術前
After/施術後
この施術に関して
皮膚悪性腫瘍には色々なタイプのものがありますが、最もよく遭遇するのが基底細胞癌と呼ばれるものです。外科的治療=切除することで比較的予後もよく再発することは稀です。
今回は鼻(好発部位)にできた皮膚悪性腫瘍である基底細胞癌を切除した後に皮弁法にて再建した症例をご紹介しました。鼻という立体的で皮膚の下には軟骨や骨などの硬組織と呼ばれるもので構成されているため皮膚にゆとりがありません。約1cm大の大きさの皮膚欠損が生じた場合には、単純にその欠損した部位を縫合するだけでは変形や傷跡が残ってしまいます。
ですから、比較的余裕のある部位の皮膚を移動させます。これが皮弁法をいう手術法です。皮膚の色、質感などマッチします。皮膚移植である植皮術よりも自然な仕上がりとなります。
術後の経過
治療前
鼻に出現した皮膚のデキモノです。
デザイン
腫瘍を切除し皮弁作成を行います。
術中所見①
皮弁を作成しました。
術中所見②
血流障害を行いように皮弁茎は温存しています。
手術直後
縫合が終わったところです。
術後1週間
抜糸後ですが、皮弁部は容易にわかりますが、同じ部位の皮膚なので徐々に周囲皮膚をなじんでいきます。
術後1か月
術後1か月でもまだわかりますが、時間経過とともに周囲皮膚と同化していきます。
筆者のご紹介
形成・美容外科 エムズクリニック 院長三沢 尚弘
資格
所属学会