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この施術に関して
巨人の肩の上に立つ、巨人の肩に立つ小人という表現があります。今回の症例はまさしく肩の上に小人が乗ったような巨大な粉瘤を摘出したケースでした。粉瘤手術は手術操作において基本中の基本だと考えております。粉瘤手術が上手い人は全ての手術が上手い人だと思っています。形成外科の研修を始めると、まず最初に挑むのがこの粉瘤摘出手術です。①切開・剥離、②止血、③縫合=切って、剥離して、止血をして、最後に縫合する。これらを鑷子とハサミを使って行います。剥離が下手だと粉瘤の袋を破いてしまいます。破かないで綺麗に摘出することが重要です。破くと大変です。袋が残存して再発する可能性もあるし、破いたことで内容物が出てきます。そうなると手術室全体に悪臭が放たれます。手術の上手い外科医は手術における全てにおいて綺麗です。安心感があります。私もそうなりと思って手術を研鑽してきましたし、これからもそう思っています。まさしく巨人の肩にのってやってきたし、これからも乗り続けたいと思っています。
術後の経過
術中所見
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筆者のご紹介
形成・美容外科 エムズクリニック 院長三沢 尚弘
資格
所属学会