この施術に関して
理想の乳輪・乳頭の大きさは、乳頭の大きさが 1〜1.5cm、高さ7〜10mmに対して乳頭中心から乳輪外側までの距離が等しい大きさです。日本人の平均的な乳頭の大きさは、長さ、直径共に8mm程度だと言われています。女性の乳頭は、出産・授乳などを経て変形してき、2人目、3人目と出産・授乳をねるごと乳頭は引き伸ばされます。乳頭の長さが2cm以上に伸びて、下向きに垂れた状態の乳首。授乳の他にも、加齢や女性ホルモンの減少、アトピー、遺伝などによって、このような状態になってしまうことがあります。
今回ご紹介したケースは授乳後の乳頭変形です。乳頭は乳房先端に付いています。先端分はその物の形を作っているアクセントとなる部分です。ここがブレていると形がぼんやりとしてメリハリがなくなります。乳房・乳頭の関係性では乳頭→乳輪→乳房と独立した構造物が色と形を変えて広がっていき乳房というものを形成しています。先端の乳頭がヨレたり、形が変形していたり、異常に大きかったりすると始まりがおかしいので綺麗な乳房ではなくなります。
この方は、初診時に『授乳を終えると、乳房(胸)が残念な形になってしまうのよね・・・、枯れ感をどうにかしたい。』とどことなく悲しげな様子でした。下垂した乳頭を下記の手術方法:高さ及び、同時に乳頭径を縮小して行いました。傷跡はほぼわかりません。術後には乳房のアクセントとなる乳頭の形状が変化し『枯れた』感じはなくなったかと思います。乳頭の左右差もなく大変満足した結果だということです。
筆者のご紹介
形成・美容外科 エムズクリニック 院長三沢 尚弘
資格
所属学会