難易度が高い二重幅の修正:幅広い二重(10mm)から幅の狭い二重(7mm)に | 横浜市鶴見の形成・美容外科 エムズクリニック

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CASE REPORT施術事例

難易度が高い二重幅の修正:幅広い二重(10mm)から幅の狭い二重(7mm)に

20代/女性 

2020/08/20

今回ご紹介するのは二重幅の修正です。

幅が広い二重を、幅の狭い二重に変えるケースでした。

眼瞼下垂症状も呈しているので眼瞼下垂を改善して、さらに二重幅を狭くする・・・

非常に難易度の高いケースでした。

 

Before/施術前 ▶ After/施術3ヶ月後
Before/施術前 ▶ After/施術3ヶ月後
Before/施術前 ▶ After/施術3ヶ月後
After/施術3ヶ月後(上を見た時) ▶ After/施術3ヶ月後(下を見た時)

この施術に関して

この施術に関して

二重の修正で最も難しいのが眼瞼下垂を伴う二重幅修正です。過去における二重埋没法でも、二重幅を修正したり眼瞼下垂症状を改善するには苦戦することがあります。ましてや、切開の場合においては生体ノリである瘢痕組織によって硬くなっているので非常に困難を極めます(ですから、二重埋没よりも二重切開がとれないのはそういう理由からです)。癒着を解除して眼瞼下垂を治療して、さらに幅広い二重を幅の狭い二重に変えます。その際には予定外重瞼線(三重)発生しなければいけません。そのために吊り上げ固定を行います。今回ご紹介したケースでは術後1ヶ月です。まぶたは硬い状態なのでもう少し柔らかくなってきます。術後3ヶ月経つと瞼(まぶた)の皮膚は柔らかくなりより自然な形になります。

術前、右側は左側に比較して広い状態でした。できるだけ下げました。術後やや左右差があります。これは正面で見ると右の内側の皮膚が左に比べて多い状態です。皮膚をトリミングすることで改善できます。後日修正を希望されています。

術前の状態を見ると眼瞼下垂でもないのに『眠そう』な目の印象です。二重幅が広すぎると黒目の大きさが正常でも眼瞼下垂のように見えることがあります。

*埋没法などで無理に幅広に設定などすると幅だけではなく、それこそ眼瞼下垂になります

*この方は外国の方です。以前自国で二重の切開を行いました。不自然な二重であるということで修正を希望されました。自国に帰国せず、Language Barrier(言葉の壁)を乗り越えて当院を信頼して頂きました。吊り上げ固定などの説明にもご理解頂き、1ヶ月後の検診でご来院された際には『本当にここでやって良かったぁ!』、術後3ヶ月には『自然になってきたなぁ!』と言っていただき大変嬉しく思いました。

 

治療としては、前医で形成された二重線=重瞼固定線を解除します。

解除とは、二重の線となる部位に生じた瘢痕組織という癒着を剥離して二重を崩すということです。

積極的にリセットします。アクティブリセット~

そして、新たな二重の線を形成します

 

術後の経過

治療前

幅が広く、完全な眼瞼下垂ではありませんが「眠そうな目」をしています。広めの二重幅の影響なのか?前医での手術の影響なのか内側の開瞼機能が悪く外側に引っ張られるような瞳(黒目)の状態です。

術前デザイン①

手術前の計測を行います。まつ毛から二重の線(瘢痕)までの距離は10mmです。前医では10mm幅でデザインされて切開されたようです。

術前デザイン②

その切開線から眉毛までの距離は16mmです。15mmあればよいのですが、おそらく皮膚や眼輪筋も切除されていることが予想されました。

術前デザイン③

見かけの二重幅(表に出ている二重の幅)は左で4mm、右で5mmありました。アジア人では3mm以下が良いとされています。

術前デザイン④

古い傷跡が点線(現在の二重の線)で今回新たに作成するラインが実線です。まつ毛から新たな二重線(実線)までの距離は7mmに設定しました。

術中所見①

広範囲に剥離をして癒着を解除してリセットします。

術中所見②

全て癒着を解除してをリセットした状態です。

術中所見③

右のほうが癒着が多く、また挙筋機能の修復も行っています。

術直後(開瞼状態)

予定外重瞼線発生予防のため吊り上げ固定を行います。抜糸まで1週間行います。これは元の二重線や予定もしていない(新たな二重線以外)部位に二重線ができる事を予防するために行います。

術直後(閉瞼状態)

目は完全に閉じる事が出来ませんが、術直後は局所麻酔剤の影響もあります。

術後1日目

吊り上げ固定を行っているためかそれほど腫れによる影響はでません。吊り上げ固定はそのまま継続です。

術後7日目

腫れはひきました。右は左よりも広く剥離を行っております。そのため1週間経過しても腫れが左よりも強く出ています。

術後30日目(開瞼)

ほぼは腫れない状態ですが、目の上の皮膚は硬い状態です。

術後90日目(上を見た時)

機能的には問題ありません。

術後90日目(正面)

正面で見ると右の内側の皮膚が左に比べて多いのでこれは後日修正(余剰皮膚切除)を行うことを希望されています。

術後90日目(下を見た時)

右のまぶたには短い線(かこの手術痕)が残っていますが、6ヶ月過ぎるとシワのようになくなっていきます。

術後90日目(目を閉じた時)

とくに右側は硬く、前医での二重線の部位がまだ残っています。
時間経過とともにこの線はなくなっていきます。

施術カテゴリー

詳しい施術内容

施術の説明:
二重修正術:二重幅を下げる手術です。その他にも挙筋前転法や術後の予定外重瞼線発生予防として吊り上げ固定を行っています。

施術のリスク:
出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、二重幅が変わらない、予定外重瞼線の発生、兎眼、麻酔によるアレルギー、再発、ドライアイ、一過性の視力低下、顔貌の変化、二重の左右差、上まぶたの皮膚知覚障害、目の中のゴロゴロ感、頭痛、吐き気、再発など

価格:¥600,000~800,000円(税別)

価格表はこちら

よくあるご質問

吊り上げ固定とはなんですか?

吊り上げ固定とは、予定外重瞼線発生防止のために行います。簡単にいうと三重になるための予防で行います。目が閉じれない現象が起きますが、日常生活に支障が来すことはそれほどありません。夜寝る前には目が乾かないように軟膏を塗布して頂きます。

吊り上げ固定期間はどれくらいですか?

吊り上げ固定は7日間おこないます。再癒着防止のためです。術後7日目に吊り上げ固定を解除し、また抜糸を行います。

筆者のご紹介

横浜市鶴見のエムズクリニック院長三沢 尚弘

形成・美容外科 エムズクリニック 院長三沢 尚弘

資格

  • 日本形成外科学会形成外科専門医
  • 日本美容外科学会専門医(JSAPS)
  • 日本救急医学会救急科専門医
  • 日本抗加齢医学会専門医
  • 米国医師国家試験合格
  • 日本医師会スポーツ認定医
  • 厚生労働省認定臨床研修指導医
  • AHA BLS/ACLS Provider
  • AAP NRP Provider

所属学会

  • 日本形成外科学会正会員
  • 日本皮膚科学会正会員
  • 日本美容外科学会正会員
  • 日本救急医学会
  • 日本抗加齢医学会
  • 日本美容医療協会
  • 日本臨床毛髪学会
  • 見た目のアンチエイジング研究会

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