以前もブログでご紹介した方ですが、その後6ヶ月の経過が経ちましたのでご報告します。
幼少期から認められたという眉間部の皮下腫瘍でした。
画像検査をすると『粉瘤』が疑われるとうことでした。
眉間中央に位置した腫瘍は、年齢とともに大きくなりご覧のように鼻根といって鼻の付け根が太く盛り上がってしまい、横を見ると邪魔になって見えない状態でした。
切開線はご覧のようにマークしました。
顔のど真ん中にそれも縦方向にある切開線は、一歩間違えると目立つ傷跡になります。しかし、手術で腫瘍を安全に摘出するためにはこれが一番の最短経路。
傷は、綺麗にきちんと縫合してあれば目立つことはありません。
その場合の縫合技術として、
①糸の選択、
②針をかける場所、
③何針縫うか?、
④縫合時の緊張度合い
⑤抜糸のタイミング
など全てが後の傷跡に関係してきます!
取れた腫瘍はのちの病理診断で『奇形腫』とわかりました。
術後創部の変化です。
1ヶ月もすると創縁といって縫合した部位の赤みは消えていきます。
術後半年も経てば、傷跡はほぼわからない状態です。
皮膚・皮下腫瘍摘出術の手術合併症
出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔によるアレルギー、再発など
皮膚・皮下腫瘍摘出術の料金
粉瘤手術にかかる自己負担金
露出部 ¥5,000〜¥14,000円
非露出部 ¥4,000〜¥13,000円
*露出部とは、半袖半ズボンの衣服を着用して衣服で肌が覆われない部位、例えば顔や首、前腕や膝下などの部位を言います。一方で、非露出部はその反対で衣服で覆われている部位を示します。
*費用の幅は、部位や大きさによって変わります。
主な副作用・・・内出血、傷跡の赤み、色素沈着、傷跡、ケロイド、再発
※症状、肌質により効果に差があります。
*保険適用された場合の治療はすべてメスによる切除法となります。
料金
【自費診療の場合】
傷跡修正 10cm以内 ¥100,000円
別途、お薬代+麻酔代:¥5,000円、初診料:¥2,000円