60代 女性
お悩み:目の上のたるみ、二重幅の不整
施術:挙筋腱膜前転術、重瞼術、除皺術
アイプチ=テープで目の上のたるみをリフトアップしていました。以前からなんとかしたいと思っていたようです。
元来、二重の方ですが、年齢とともに二重の幅が狭くなってきました。
特に外側ですね。年齢とともに外側の皮膚がたるんできて、二重幅に被ることで外側の二重が見えなくなります。
*高齢の方で『目が三角になる』というのは、これが進行した状態です。
年齢とともに、多かれ少なかれ『眼瞼下垂』という現象が起こります。
眼瞼下垂は、皮膚、筋肉(眼瞼挙筋)、腱(挙筋腱膜)が総合的に機能低下を起こして、症状:視野障害、上転障害、頭痛、肩こりなどを起こします。
高齢になると当然ながら筋肉が弱ってきます(余談ですが全身の筋肉が弱ることをサルコペニアと言いますが)。目を挙げる筋肉=眼瞼挙筋も例外ではありません。さらに皮膚もタルミ、腱も伸びてしまいます。それら機能不全を補完してくれれば眼瞼下垂症状は(多くの方はそうです)認められませんが、カバーしきれてなくなったものが眼瞼下垂症となります。
その補完してくれるもの=代償機構があります。それがこの場合、前頭筋というおでこの筋肉なのです。
ですが、、、
残念ながら眉毛の外側には前頭筋の走行はないので、外側の眉が下がり皮膚が被ってくるのです。
ですから、
この方も、瞳孔縁ははっきり見えているのでいわゆる眼瞼下垂ではありません。ですが、外側の二重は皮膚の被りで見えなくなっています。
*夕方になるとこの被りは多くなり、目も小さくなってくるようです。これは朝〜夕方までは前頭筋が代償してくれるのですが、夕方以降は筋肉が疲れてしまい非代償期になってしまうからです。
こういった症状を呈する方へのアプローチですが、
①睫毛の上の皮膚をとる、or ②眉下皮膚切除が一般的かと思います。
ですが、今回行った施術は①、②でもありません。
というのは、
この方は、写真でもわかるように眼瞼下垂症状があります。
また、こういった年齢の方では『いかにもやった!』という劇的な顔貌の変化などは求めていないのです。
二重幅は<=3mmであるのが自然です。
施術前にこのようにブジーという器具を押し当てて二重幅を作り出して実際に計測して3mm以下であるかどうか確認し、鏡を持ってもらって本人にも確認してもらいます。
施術前後での①〜③の比較です。施術前は間延びした感じだったのが距離も縮まり目元がしっかりしました。また、外側の二重幅も見えるようになりました。
施術後の経過です。1日目は腫れます。術後〜3日間は目を冷やしてもらいます。
それ以降は冷やさないようにしています。
自然な形態(オリジナル=元来の目の形を残し印象は変わらず)で目力をアップさせることが『目元のアンチエイジング』だと考えております。
目の上:上瞼のたるみ手術
合併症(リスクなど):出血、感染、腫れ、左右差、皮膚知覚障害、皮膚の色素沈着など
料金
上瞼たるみ取り
*手術には下記の料金以外にお薬代5,000円がかかります。