粉瘤M’sくりぬき法
粉瘤は、主に顔面、背中に好発します。後頚部(首の後ろの部分)にもよく発症して来院されます。
一見どこにあるか分からないです。
指で触れて大きさを確認しマーキングします。ヘソと言われる部分を含めないと再発の原因になるのでそれを実線でマーキングしたのですが、マーキング内の中央にポチッとあるのがわかるでしょうか?
麻酔を注射したあとです。麻酔液で中央の臍の部分が顕在化してきたのがお分かりかと思います。
通常のくりぬき法は中身を出してあと、袋を摘出するのですが、M’sくり抜き法は可能な限り袋ごと取り出すように努力しております。中身を出してから袋を取り出す方法だと袋を一部開くのので裂けて袋を綺麗に取り出せない可能性があるからです。
*ちょうど、ごみ箱から大量のゴミが入った袋を取り出すときに一部が裂けて伝線すると一気にゴミ袋がさけてしまう・・・、というイメージです。。。
真皮縫合、表皮縫合 2層で縫合したあとです。
通常、翌日来ていただきます。創部を評価させて頂き、問題がなければ抜糸は1週間後に行います。
粉瘤(ふんりゅう)・アテロームの
手術合併症
出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔によるアレルギー、再発など
粉瘤(ふんりゅう)・アテロームの
料金
粉瘤手術にかかる自己負担金
露出部 ¥5,000〜¥14,000円
非露出部 ¥4,000〜¥13,000円
*露出部とは、半袖半ズボンの衣服を着用して衣服で肌が覆われない部位、例えば顔や首、前腕や膝下などの部位を言います。一方で、非露出部はその反対で衣服で覆われている部位を示します。
*費用の幅は、部位や大きさによって変わります。