先日、巨大な炎症性粉瘤を発症してきた方がいました。
粉瘤に関しては↓こちらをご覧ください。
粉瘤|【傷が小さい日帰り手術】
巨大な炎症性粉瘤
いかに大きいかお分かりになるかと思います。痛みも強く、抗炎症薬(抗生剤、炎症止めなど)も効果なく、増強するので、切開することになりました。
切開すると大量の膿(うみ)!大げさかもしれませんがペットボトル500mlがこぼれて中身がでるくらいの勢いです。施術中も十分に麻酔を効かせてから行うのですが・・・、これくらい大きいと内容物がかなりの酸性などで麻酔効果が少ないです。
膿を排出
嚢腫(袋)を取り出す~M’sくり抜き法~
嚢腫をとりだしたところ、
通常はこの後ドレーンという管を入れて残りの血液や膿が排出されるように医療用のチューブを留置します。開放型ドレーンといいいます。
今回も同様に留置しましたが・・・
翌日にもそのドレーンだけでは対応しきれず(嚢腫が取り出された後の空洞が大きいので)
閉鎖式吸引ドレーンを留置しました
こういった閉鎖式の場合は2,3日留置することになります。日常生活に支障がでるのでやはり粉瘤は炎症が起こる前に摘出することを強くお勧めします。
粉瘤(ふんりゅう)・アテロームの手術合併症
出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔によるアレルギー、再発など
粉瘤(ふんりゅう)・アテロームの料金
粉瘤手術にかかる自己負担金
露出部 ¥5,000〜¥14,000円
非露出部 ¥4,000〜¥13,000円
*露出部とは、半袖半ズボンの衣服を着用して衣服で肌が覆われない部位、例えば顔や首、前腕や膝下などの部位を言います。一方で、非露出部はその反対で衣服で覆われている部位を示します。
*費用の幅は、部位や大きさによって変わります。