
「目が開きにくい」「いつも眠そうに見られる」「機嫌が悪そうと言われる」このような目元の悩みは、年齢や性別を問わず多くの方が抱えています。特に近年は、スマートフォンやパソコンを長時間使用する生活習慣の影響もあり、若い世代でもまぶたの違和感や目の疲れを訴える方が増えています。
こうした悩みを調べていく中で、「眼瞼下垂と言われた」「目つき矯正という治療を勧められた」といった言葉に触れ、両者の違いが分からず混乱してしまう方も少なくありません。
実際、医療機関によって説明の仕方は異なり、同じ症状でも「眼瞼下垂」と診断される場合もあれば、「目つき矯正」と説明されることもあります。そのため、病気なのか、美容手術なのか、保険は使えるのかといった重要な判断が難しくなっているのが現状です。
今回の記事では、眼瞼下垂と目つき矯正の違いを医学的・臨床的な観点から丁寧に整理し、それぞれのメリット・デメリット、治療後に起こる変化まで詳しく解説します。
違いを正しく理解することで、不安を減らし、納得したうえで施術を受けられるようになることを目指します。
眼瞼下垂と目つき矯正の違いとは?

眼瞼下垂とは
眼瞼下垂とは?
上まぶたを持ち上げる筋肉(眼瞼挙筋やミュラー筋)の働きが低下し、十分に目が開かなくなる状態を指します。これは医学的に定義された疾患であり、単なる「見た目の問題」ではありません。
| 項目 |
内容 |
| 眼瞼下垂の代表的な症状 |
* 黒目の上部がまぶたで覆われ、目が小さく見える
* 常に眠そう、疲れていそうな印象を与える
* 無意識に眉毛を上げて目を開けようとする
* 夕方になると目が重く感じる
* 頭痛・肩こり・眼精疲労が慢性的に続く
* 視野が狭くなり、日常生活に支障が出る |
| 眼瞼下垂の主な原因 |
* 先天性(生まれつき)
* 加齢による筋力低下
* ハードコンタクトレンズの長期使用
* 目を強くこする習慣
* 過去のまぶたの手術 |
このように眼瞼下垂は、見た目と機能の両面に影響する状態であり、症状が強い場合には保険診療の対象となることもあります。
目つき矯正とは
目つき矯正とは?
正式な病名ではなく、主に目元の印象を改善する目的で行われる治療の総称として使われる言葉です。医療機関ごとに定義が異なり、美容的なニュアンスを含んで用いられることが多いのが特徴です。
| 項目 |
内容 |
| 目つき矯正で改善を目指す主な悩み |
* 目がきつく見える、怒っているように見える
* 眠そう・無表情に見える
* 左右差が目立つ
* 二重ラインが安定しない
* 軽度の眼瞼下垂が疑われる |
重要な点として、目つき矯正で行われる手術内容は、軽度〜中等度の眼瞼下垂手術とほぼ同じであるケースが多いという事実があります。
つまり、目つき矯正は「美容手術」ではありますが、医学的な眼瞼下垂の治療要素を含んでいることも少なくありません。
主な違い|眼瞼下垂を目つき矯正と呼ばれる理由
眼瞼下垂と目つき矯正の違いを整理するうえで重要なのは、「診断名」と「治療の目的」という2つの視点です。
| 項目 |
内容 |
| 眼瞼下垂 |
* 医学的な診断名
* 機能改善が主目的
* 視野障害や疲労症状を伴う
* 条件を満たせば保険適用 |
| 目つき矯正 |
* 治療の呼び方・表現
* 見た目の印象改善が主目的
* 美容的要素が強い
* 原則として自由診療 |
ただし、実際の臨床では、軽度の眼瞼下垂を「目つきの問題」として説明する方が患者さんに伝わりやすいため、「目つき矯正」という言葉が使われることがあります。
その結果、医学的には眼瞼下垂であっても、説明上は目つき矯正と呼ばれるというケースが生じるのです。
目つき矯正のメリット・ポイント

目つき矯正の最大のメリットは、目元の印象が大きく変わることです。
具体的には、以下のような変化が期待できます。
- 目がしっかり開き、明るい表情になる
- 眠そう・不機嫌そうな印象が改善する
- 左右差が整い、顔全体のバランスが良くなる
- 若々しく健康的な印象になる
- メイク映えしやすくなる
さらに、軽度の眼瞼下垂を伴う場合には、以下のような機能面でのメリットを実感される方も多いです。
- 目の疲れが軽減する
- 無意識に眉を上げる癖が改善する
- おでこのシワができにくくなる
見た目の変化だけでなく、日常生活の快適さや自己肯定感の向上につながる治療である点も、重要なポイントといえるでしょう。
目つき矯正のデメリット・リスク・副作用

一方で、目つき矯正には注意すべきリスクやデメリットも存在します。
代表的なものは以下の通りです。
- 術後の腫れ・内出血
- 一時的な左右差
- 目元の違和感やつっぱり感
- 目が開きすぎる過矯正
- ドライアイ症状の一時的な悪化
特に注意したいのは、仕上がりのイメージのズレです。
目つき矯正は「印象」を扱う治療であるため、以下のようなギャップが不満につながることもあります。
そのため、カウンセリングでは、自分が何を改善したいのか、どの程度の変化を望んでいるのかを具体的に伝え、医師と十分にすり合わせることが不可欠です。
目つき矯正・眼瞼下垂手術 治療後の変化

治療後は、見た目だけでなく、生活の質にも変化が現れます。
多くの方が実感する変化には、以下のようなものがあります。
- 目が自然に開くようになった
- 視界が明るくなった
- 表情が柔らかくなったと言われる
- 写真写りが良くなった
- 疲れにくくなった
一方で、術後すぐは、腫れ・むくみ・左右差の症状が出ることがありますが、これらは経過とともに徐々に改善していくのが一般的です。
Dr.三沢
完成形は手術直後ではなく、数か月かけて自然に馴染んでいくという点を理解しておくことが大切です。
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まとめ
- 眼瞼下垂と目つき矯正は、言葉の使われ方が似ているため混同されがちですが、眼瞼下垂は医学的な診断名、目つき矯正は治療の呼び方・考え方という明確な違いがあります。
- 両者は対立する概念ではなく、症状の程度や治療目的によって重なり合う関係にあります。
そのため、「どちらが正しいか」ではなく、「自分の目元にとって何が必要か」を基準に判断することが重要です。
- 眼瞼下垂と目つき矯正の違いを正しく理解することで、治療内容・リスク・期待できる変化を冷静に把握できるようになります。
目元の悩みを後悔なく解消するためにも、違いを十分に理解したうえで、納得できる施術を受けたいものです。