
乳頭の大きさや形に悩む女性は少なくありません。特に授乳後や成長過程で乳頭が肥大化した場合、「見た目が気になる」「下着に擦れて痛い」「パートナーとの関係に自信が持てない」など、日常生活に支障をきたすこともあります。
そんな悩みに対して、効果的な美容外科手術が「乳頭縮小術」です。

乳頭縮小術とは?
大きさや高さが気になる乳頭(乳首)をバランスよく小さく整える美容外科手術です。
この手術は審美的な改善だけでなく、機能面や精神的な満足感の向上にもつながるとされています。一方で、手術にはダウンタイムやリスクも存在します。
今回の記事では、乳頭縮小術に関する症例写真をご紹介し、よくある質問(FAQ)をQ&A形式で詳しく解説し、安心して施術を受けるための情報を提供します。
乳頭縮小の症例写真 一覧
20代/女性 両側 陥没乳頭形成術・左側 乳頭縮小術を同時に施術した症例写真


左の乳頭は右と同様に陥没していました。症例写真を比較してもらえると分かりますが、ビフォアーの段階で左右差があり、右よりも左の乳頭・乳輪が大きい状態でした。
右よりも左の乳頭・乳輪が大きい左右差があったため、右に関しては陥没乳頭形成術のみ、左に関しては陥没乳頭と乳頭縮小(横8mmに縮小)を同時に行いました。
乳管は温存、乳首の突出は良好、傷跡はほぼわからず、乳頭の左右の大きさはほぼ同じで形状も正円に保たれました。
40代/女性 授乳後の下垂した乳頭(乳首)を縮小、左右差もない症例写真



初診時『授乳を終えると、乳房(胸)が残念な形になってしまう。枯れ感をどうにかしたい。』と悲しげな様子でした。出産・授乳後の乳頭変形によって、乳首が垂れ、乳頭自体も大きく見えてしまっていたので、下垂した乳頭の高さと同時に乳頭径を縮小して行いました。
乳頭・乳輪・乳房と独立した構造物が色と形を変えて広がっていき、乳房を形成しています。手術後は乳房のアクセントとなる乳頭の形状が変化し『枯れた』感じはなくなり、乳頭の左右差もなく、大変満足いただいた結果となりました。
乳頭縮小術 術後の経過
手術前(ビフォアー)
仰向けでも乳頭が足側に垂れてしまっている状態です。
手術直後の経過
施術直後から、乳頭は生き生きとした形に変わりました。
手術後(アフター)の経過
抜糸は10日後に行い、突出したきれいな乳頭となりました。
その他の乳輪・乳頭の症例写真はこちら
Dr.三沢
将来の授乳のために乳管を温存、傷跡が目立ちにくく、ダウンタイムが少ない施術が可能です。また、左右差がなく、乳輪と乳頭とのバランスが取れた自然な形に仕上げます。
よくあるご質問【乳頭縮小術 術後の痛み・傷跡】

手術後は痛い?腫れたりしますか?
術後には多少の痛みや腫れがありますが、多くは一時的で日常生活に支障はありません。
個人差はありますが、手術後は軽度から中程度の痛みや腫れが数日間続くことがあります。これは体が治癒する過程で自然に起こる反応であり、鎮痛薬や冷却によってコントロールできます。特に初日は炎症反応が強く出やすいため、安静と患部の冷却が大切です。
例えば、術後1〜2日は患部に軽い圧迫を加えるガーゼ固定が行われ、これにより腫れの拡大を防ぎます。腫れや赤みは3日〜1週間程度で改善し、多くの方は1週間以内に通常の生活に戻っています。また、術後の痛みは生理痛程度と表現されることが多く、痛みに敏感な方でも処方された鎮痛剤で対処できます。
手術の傷跡は残りますか?
傷跡はほぼわからない程度となり、時間と共により目立たなくなります。ケアを丁寧に行えばさらに軽減可能です。
乳頭縮小術はデリケートな部位に行う手術で、基本的には乳頭の付け根や乳輪に沿って切開を行います。そのため、術後の傷跡は比較的目立ちにくく、時間の経過とともに自然に薄れていきます。
例えば、術後6ヶ月〜1年ほど経過すると、傷跡は肉眼ではほとんどわからなくなることもあります。加えて、専用の傷跡ケアクリームやシリコンテープの使用、紫外線対策などによって傷跡をさらに目立たなくすることが可能です。
体質によっては色素沈着や肥厚性瘢痕になることもありますが、これも美容皮膚科的な処置で改善が見込まれます。
よくあるご質問【乳頭縮小術 術後のリスクなど】

乳頭縮小手術を受けてから後戻りすることはありますか?
通常は後戻りしませんが、再肥大の可能性がゼロではないため、生活習慣や体調変化にも注意が必要です。
乳頭縮小術では、不要な乳頭組織を切除して再形成するため、基本的には形状が元に戻ることはありません。しかし、妊娠や授乳、ホルモンバランスの変化などにより、まれに乳頭が再び大きくなることがあります。
特に術後の妊娠・授乳により乳管が再び発達すると、乳頭に多少の変化が見られるケースもあります。再手術が必要になるほどの後戻りは稀ですが、術後の生活を守ることが重要です。
医師との十分な相談をもとに、今後のライフプランを踏まえて術式を選ぶことが後戻りのリスクを抑えるポイントです。
傷口からの出血が止まらない場合は?
軽微な出血を伴うことがありますが、止まらない場合や悪化する兆候があればすぐに医師へ相談してください。
手術直後に軽度の出血や滲出液が出ることは自然な反応です。しかし、強くにじむ・流れ落ちるような出血が続く場合や、患部が熱を帯びて腫れるような症状があれば、感染や血腫などのリスクがあります。
例えば、術後2日以上経っても出血が続く場合、縫合部位の損傷や血管閉鎖不全の可能性があり、速やかな医療処置が必要です。
日常生活では無理な動作を避け、術後数日は入浴や激しい運動を控えることで出血のリスクを最小限に抑えられます。
乳頭縮小術の後遺症・リスク・トラブルは?
乳頭縮小術にも一定のリスクは存在しますが、術前後の対応次第でリスクは最小限に抑えられます。
主なリスクや副作用として、以下の点が挙げられます。
・知覚鈍麻(感覚が鈍くなる)
・感染症や炎症
・血腫、漿液腫
・左右差、変形
・傷の開き、瘢痕形成
術後は清潔を保ち、過度な摩擦や圧迫を避けることでトラブルの多くを予防できます。医師から処方された抗生剤や軟膏を適切に使うことも重要です。
また、違和感や痛みが長引く場合は自己判断せず、すぐに医師の診察を受けましょう。
手術リスクとして、乳頭が壊死することはありますか?
乳頭壊死は極めて稀な合併症ですが、乳頭の血流障害によるリスクがあります。
乳頭縮小では血管を温存しながらの施術が基本ですが、切除量が多すぎたり、血流障害のある患者では壊死のリスクがわずかに存在します。
喫煙や糖尿病は血流を悪化させるため、これらの既往がある場合は特に注意が必要です。また、術後に患部を強く圧迫したり、血が溜まった状態を放置することで壊死リスクが高まります。
術前に医師としっかり相談し、自身の体質や生活習慣を伝えることで、このようなリスクは大幅に低減できます。
授乳によって乳頭肥大しますか?乳頭縮小後に授乳できますか?
授乳で一時的に肥大することはありますが、適切な乳頭縮小術であれば授乳も可能です。
授乳時は乳管が発達し、乳頭も引っ張られるため、乳頭が肥大する原因となることがあります。
ただし、乳管を温存する術式を選べば、乳頭縮小後も授乳は可能です。妊娠・出産を予定している方は、術前に医師に相談し、授乳機能を保つ術式を選ぶことが重要です。
状況によっては授乳後の施術を推奨することもあるため、将来的なプランに合わせてタイミングを見極めましょう。
よくあるご質問【クリニックへの通院・名医の探し方】

術後はクリニックへの通院は必要ですか?
術後の経過観察のために複数回の通院が推奨されます。
術後は最低でも以下の通院が必要です。
・1週間〜10日後:抜糸、患部チェック
・1ヶ月後:左右差・傷跡の確認
・必要に応じて3ヶ月後・半年後の経過観察
特に術後1週間は重要なタイミングで、縫合部分の感染や出血の兆候を早期に察知するために、必ず受診しましょう。
乳頭縮小の名医の探し方・選び方を教えてください
症例実績・専門性・カウンセリング対応の3点を総合的に見極めましょう。
信頼できる名医を選ぶには、以下のポイントを意識しましょう。
・専門医資格を有し、美容外科学会などに所属しているか
・症例写真が豊富で、具体的な術後経過が紹介されているか
・カウンセリングでデメリットまでしっかり説明してくれるか
・GoogleクチコミやSNSの評価が極端に低くないか
また、形成外科出身の医師は解剖学的知識が豊富であり、自然でバランスの良い仕上がりが期待できます。
名医の選び方・医師を見つけるポイントはこちらもご覧ください
まとめ
- 乳頭の形や大きさに関する悩みは、身体的な問題だけでなく、自己肯定感やパートナーシップにも影響を与える繊細な問題です。乳頭縮小術は、胸の悩みを根本から解消できる有効な手段であり、術後の女性が「もっと早く受ければよかった」と感じています。
- リスクやダウンタイムを正しく理解し、信頼できる医師のもとで乳頭縮小を行うことで、安全かつ満足度の高い結果が得られます。一人で悩まず、まずは信頼できる医師に相談してみましょう。