
ニキビが落ち着いた後も、赤みや茶色い跡、肌表面の凹凸だけが残り、「時間が経てば治ると思っていたのに、まったく変わらない」「どんな化粧品を使っても改善しない」と悩んでいませんか。10〜30代の女性にとって、ニキビ跡は単なる肌トラブルではなく、自己肯定感や日常生活にも影響を与える深刻な問題です。
ニキビ跡があることで、素肌に自信が持てず、ファンデーションを厚塗りしてしまったり、人と近くで話すことを避けてしまったりする方も少なくありません。SNSやインターネット上では「ニキビ跡は自然に治る」「ビタミンCを使えば消える」といった情報が溢れていますが、実際にそれらを試しても効果を実感できず、途方に暮れている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ニキビ跡はすべてが自然に治るわけではありません。しかし、「治らない」と感じているニキビ跡にも必ず理由があり、その理由を正しく理解し、原因や種類に合った治療を選ぶことで改善を目指すことができます。ニキビ跡の原因や種類を詳しく知り、美容医療による根本治療を視野に入れることが、遠回りをしないための重要な一歩になります。
ニキビ跡とは?治らないことはある?

ニキビ跡とは?
炎症を起こしたニキビが治癒した後も、皮膚に残ってしまった変化の総称です。一見すると「まだニキビが完全に治っていないだけ」のように見えることもありますが、実際には皮膚の内部構造にダメージが残っている状態です。
ニキビ跡が治るかどうかを左右する最大のポイントは、炎症が皮膚のどの深さまで及んだかという点です。
- 表皮のみの浅い炎症
- 真皮まで広がった炎症
- 皮膚組織そのものが破壊された状態
表皮レベルのダメージであれば、肌のターンオーバーによって徐々に修復され、数か月から1年ほどで目立たなくなることがあります。しかし、真皮まで炎症が及んだ場合、コラーゲンやエラスチンなどの肌構造が傷ついてしまい、自然治癒だけでは元の状態に戻りにくくなります。
特に注意したいのは、「時間が経てば治るはず」と数年単位で放置してしまうことです。年齢とともに肌の再生力は低下するため、若い頃にできたニキビ跡であっても、適切な治療を行わなければ改善が難しくなります。治らないニキビ跡がある場合は、自然治癒に頼り続けるのではなく、治療の選択肢を検討することが大切です。
ニキビ跡になる原因と種類

ニキビ跡ができる主な原因は、ニキビの炎症が強かったこと、あるいは炎症が長期間続いたことです。赤く腫れて痛みを伴うニキビや、膿をもったニキビは、皮膚の深部まで炎症が広がりやすく、跡として残りやすい傾向があります。
さらに、日常生活での何気ない行動もニキビ跡を悪化させる要因になります。
- ニキビを自分で潰してしまう
- 気になって頻繁に触る
- 洗顔やクレンジングで強くこする
- 紫外線対策をせずに外出する
- 炎症が強いのに医療機関を受診しない
ニキビ跡には、主に以下の種類があります。
赤みタイプ(炎症後紅斑)
ニキビが治った後も赤みが残る状態で、毛細血管が拡張していることが原因です。比較的若い世代に多く見られますが、数年残ることもあります。
色素沈着タイプ
炎症によってメラニンが過剰に生成され、茶色や紫色っぽく残る状態です。紫外線を浴びることで悪化しやすく、シミのように定着してしまうこともあります。
クレータータイプ
炎症により真皮が破壊され、皮膚が凹んでしまった状態です。セルフケアでの改善は難しく、美容医療による治療が必要になる代表的なニキビ跡です。
盛り上がり・しこりタイプ
炎症が長引いた結果、皮膚が硬く盛り上がったり、しこりのように感じたりする状態です。
ニキビ跡にしないための日常のセルフケア・注意点

ニキビ跡を防ぐためには、「ニキビが治ってから」ではなく、「ニキビができた時点」での対応が非常に重要です。日常生活で意識したいポイントは以下の通りです。
- ニキビは潰さず、できるだけ触らない
- 洗顔は1日2回までにし、泡で優しく洗う
- アルコールや刺激の強い化粧品は避ける
- 十分な保湿で肌のバリア機能を守る
- 季節を問わず紫外線対策を行う
特に紫外線は、赤みや色素沈着を悪化させ、ニキビ跡を長期化させる大きな要因です。ニキビがあると日焼け止めを避けがちですが、低刺激タイプを選び、毎日のケアに取り入れることが将来のニキビ跡予防につながります。
1年消えないニキビ跡は市販薬で消すことはできるのか?自力で治す方法

1年以上経っても変化のないニキビ跡を、市販薬やスキンケアで治そうとする方は少なくありません。しかし結論として、市販薬や化粧品で改善できるニキビ跡には明確な限界があります。
市販薬で期待できる効果
- 肌のターンオーバーをサポートする
- 軽度の赤みを目立ちにくくする
- 薄い色素沈着を徐々に薄くする
市販薬の効果は、上記のような範囲にとどまります。真皮までダメージが及んでいるクレーターや、長期間残っている色素沈着は、市販薬だけで根本的に治すことは難しいのが現実です。
1年以上消えないニキビ跡は、自然治癒やセルフケアの限界を超えている可能性が高いと考えられます。
治らないニキビ跡にも美容医療による根本治療

治らないニキビ跡を本気で改善したい場合、美容医療は非常に有効な選択肢です。美容医療では、皮膚の深い層に直接アプローチし、肌そのものの再生を促す治療が行われます。
美容医療のメリット
- ニキビ跡の原因に直接働きかけられる
- セルフケアより高い改善効果が期待できる
- 複数の治療を組み合わせることで相乗効果が得られる
長年悩んできたニキビ跡でも、医師の診断のもとで適切な治療を受けることで、改善を実感できるケースは少なくありません。
赤み・色素沈着・クレーター 治療別比較
キュアジェットがニキビ跡治療で注目されている理由

キュアジェットとは?
キュアジェットは、針を使わずに高圧のジェット噴射で薬剤を皮膚の深部に届ける治療法です。
従来の注射治療やダーマペンとは異なり、以下のような特徴があります。
- 皮膚表面のダメージを抑えられる
- クレーターの底にピンポイントでアプローチできる
- ダウンタイムが比較的短い
Dr.三沢
特に、「ダーマペンでは効果が弱かった」「注射は怖い」「ダウンタイムをできるだけ短くしたい」という方にとって、有力な選択肢となります。
施術事例
男性 キュアジェット ビフォアアフター

女性 ポテンツァ ニキビ跡ビフォアアフター

よくあるご質問
1年以上消えないニキビ跡がありますが、治療したらすぐに治りますか?
1年以上消えないニキビ跡は、自然治癒がほとんど期待できない状態であることが多く、セルフケアだけでの改善は難しいと考えられます。ただし、美容医療を受けたからといって「すぐに完全に治る」ケースは多くありません。
ニキビ跡には赤み・色素沈着・クレーターなどの種類があり、赤みや薄い色素沈着であれば、治療開始から数回で改善を実感できることもあります。一方、クレーター状のニキビ跡は皮膚の深い部分までダメージを受けているため、複数回の治療を重ね、数か月〜半年以上かけて徐々に改善を目指すのが一般的です。肌の状態や生活習慣によって個人差があるため、医師の診断をもとに現実的な治療計画を立てることが重要です。
美容医療のニキビ跡治療は痛みがありますか?ダウンタイムは?
痛みやダウンタイムは治療方法によって大きく異なります。レーザー治療や肌再生治療では、チクチクする刺激や輪ゴムではじかれたような痛みを感じることがありますが、多くのクリニックでは麻酔クリームを使用するため、我慢できないほどの痛みになることはほとんどありません。
ダウンタイムについても、施術直後に軽い赤みが数時間〜数日続く程度の治療から、赤みや腫れ、細かいかさぶたが数日〜1週間ほど出る治療まで幅があります。仕事や学校など日常生活への影響を最小限にしたい場合は、ダウンタイムの少ない治療を選ぶことも可能です。事前にダウンタイムの程度を把握し、自分の生活スタイルに合った治療を選ぶことが大切です。
クレーターになってしまったニキビ跡でも治りますか?
クレーター状のニキビ跡は、皮膚の真皮層が破壊されてできた凹みのため、スキンケアや市販薬で治すことはできません。ただし、美容医療によって「目立たなくする」「肌全体の質感を改善する」ことは十分可能です。
フラクショナルレーザーや肌再生治療などにより、皮膚の内側からコラーゲン生成を促すことで、凹みが徐々になだらかになっていきます。深さや形状によっては複数の治療を組み合わせることもあり、回数を重ねることで少しずつ変化を実感できるのが特徴です。完全に元の肌に戻すことは難しくても、「メイクで隠しやすくなった」「影が目立たなくなった」と感じる方は多くいらっしゃいます。
赤みのあるニキビ跡は綺麗に消せますか?
赤みのあるニキビ跡は、ニキビ跡の中でも比較的改善しやすいタイプとされています。赤みの正体は炎症後に拡張した毛細血管であることが多く、血管に反応するレーザーや光治療によって、徐々に赤みを薄くしていくことが可能です。
治療を重ねることで肌の色ムラが整い、周囲の肌となじんでいくため、すっぴんでも目立ちにくくなります。放置していても数年かけて薄くなることはありますが、色素沈着に移行してしまうケースもあるため、早めに適切な治療を受けることで、より綺麗な仕上がりを目指すことができます。
まとめ
- ニキビ跡が治らないと感じる理由は、ニキビ跡の種類や皮膚ダメージの深さを正しく理解できていないことが大きな原因です。軽度の赤みや色素沈着はセルフケアで改善する可能性がありますが、1年以上消えないニキビ跡やクレーターは、美容医療による根本治療が必要です。
- ニキビ跡の原因や種類を詳しく知り、自分の肌状態に合った治療を選ぶことで、「もう治らない」と諦めていたニキビ跡も改善を目指すことができます。正しい知識と適切な治療で、ニキビ跡の悩みを解消し、自信を持てる肌を取り戻しましょう。