
女性にとって、胸の大きさや形は見た目だけでなく、自信や自己肯定感にも関わる大切な要素です。しかし「胸を大きくしたい」と感じても、その方法が多岐にわたる現代では、どの施術を選べばいいのか悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、代表的な3種類の豊胸手術(シリコンバッグ、ヒアルロン酸注入、脂肪注入)について、特徴・メリット・デメリット・ダウンタイムを整理し、最後に「脂肪注入」が多くの方に選ばれる理由を解説します。豊胸の施術選びに迷っている方が、後悔のない決断をするための参考になれば幸いです。
シリコンバック挿入による豊胸

シリコンバッグ挿入法とは?
長年行われてきたスタンダードな豊胸術です。人工的に作られたシリコン製インプラントをバストに挿入することで、半永久的にボリュームアップが可能となります。
現在主流のバッグは、自然な柔らかさを再現する「コヒーシブシリコンジェル(高密度シリコン)」で、安全性も年々向上しています。
バッグの挿入位置は、大胸筋下・乳腺下・筋膜下の3種類あり、筋肉量・皮膚の厚さ・ライフスタイルなどに応じて選択されます。
メリット
- 1回の施術で理想のサイズまで大きくできる
AカップからDカップなど、大幅なサイズアップにも対応可能です。
- サイズや形の自由度が高い
左右差の調整やデコルテの丸みの形成がしやすい施術です。
- 長期間の効果が期待できる
10年以上持続する耐久性があり、定期的な交換でメンテナンス可能。
デメリット
- 異物による違和感が出る場合がある
特に細身の方は、肌の上からバッグの縁が浮き出るケースも。
- カプセル拘縮のリスク
体内の免疫反応でバッグ周囲に硬い膜ができ、変形や痛みが起きることがあります。
- 将来的な入れ替え手術が必要になることも
経年劣化・破損・位置ズレなどにより、10〜15年で再手術が推奨されることがあります。
ダウンタイム
|
主なダウンタイム |
入院 |
基本的に日帰りまたは1泊 |
腫れ・内出血 |
1〜2週間程度 |
強い痛み |
術後3日間がピーク(筋肉痛に近い痛み) |
シャワー |
3日目以降に上半身を避けて可能 |
スポーツ・筋トレ |
術後4週間は控える |
仕事復帰 |
デスクワークなら5日〜1週間で可能 |
ヒアルロン酸注入による豊胸

ヒアルロン酸注入とは?
注射だけで手軽にバストにボリュームを出す施術です。手術痕が残らず、通院も必要最小限。施術時間も短く、30分ほどで終了することから「プチ豊胸」として人気があります。
使用するヒアルロン酸の種類や粘度により、注入量や持続期間、触感に違いが出ます。熟練した医師が施術すれば、自然なライン形成も可能です。
メリット
- メスを使わないため、傷跡が残らない
- 即日効果を実感でき、ダウンタイムも軽い
- 注入部位を細かく調整できるため、左右差や輪郭形成に有効
デメリット
- 体内で吸収されるため、半年〜1年で効果が薄れる
- 繰り返すことで、しこりや硬結のリスクがある
- 1回の注入でのサイズアップは1カップ未満が目安
- トータル費用がかさむ場合がある(定期的な再注入が必要なため)
ダウンタイム
|
主なダウンタイム |
内出血・腫れ |
数日〜1週間(軽度) |
痛み |
当日〜翌日まで軽度の圧痛 |
シャワー |
当日夜から可 |
仕事復帰 |
当日〜翌日から可能(内出血が気になる場合は2〜3日休む方も) |
脂肪注入による豊胸

脂肪注入による豊胸とは?
自身の脂肪を使ってバストを自然にボリュームアップする施術です。脂肪は太もも・お尻・お腹・腰などから採取し、濃縮・加工した上で胸に注入します。
注入には「コンデンスリッチ法」や「ピュアグラフト法」など、脂肪の不純物を除去し、定着率を高める最新技術が使われます。
メリット
- 自然な見た目と触感:まるで自前のバストのような仕上がりに。
- 異物を使用しないため、アレルギーや拘縮リスクがない
- 部分痩せも同時に叶う:脂肪吸引部がスリムになり、美容効果が全身に及びます。
- 定着した脂肪は半永久的に残る
デメリット
- 脂肪の定着には個人差がある
平均定着率は50〜70%前後。
- 注入後に石灰化やしこりのリスクがある
技術力の低い医師に施術されると発生率が上がります。
- 体脂肪が少ない方には向かない
痩せ型体型だと脂肪が採取できないケースも。
ダウンタイム
|
主なダウンタイム |
脂肪吸引部の腫れ・内出血 |
1〜2週間 |
胸部の腫れ |
数日程度 |
圧迫固定(ガードル着用) |
2週間〜1ヶ月 |
シャワー |
吸引部の処置次第で3日目以降から可 |
運動・旅行 |
2週間は控える |
3つの豊胸手術 比較表

シリコンバッグ、ヒアルロン酸注入、脂肪注入の3つの豊胸術についての比較表は以下のとおりです。
脂肪豊胸をおすすめする理由

自然で安全、かつ美しい仕上がりを求める方には、「脂肪注入による豊胸」が最適な選択肢です。
脂肪注入は、自分の組織を使用するため生体適合性が高く、仕上がりもとてもナチュラルです。異物を入れない安心感に加え、脂肪吸引によってボディラインの改善も同時に叶えられるという大きなメリットがあります。
- 段階的にバストアップするので、周囲にバレない
- 自分の脂肪を使うため、仕上がりが自然
- 1回あたりの脂肪注入量が少なく、体への負担が少ない
- 脂肪肪を採取した箇所は、部分痩せできる
- 脂肪の定着率を高め、より効率よく豊胸することも可
Dr.三沢
見た目の美しさ、安心・安全性、将来への負担の少なさをすべて考慮するなら、脂肪注入は極めて優れた選択肢です。
エムズのバレない脂肪豊胸を詳しく見る
施術事例【授乳後の30代女性 胸全体の張り・トップ(デコルテ)の痩せが悩み】


授乳後、全体的に胸のボリュームがなくなり、いわゆる『ハリ』がなくなります。特に胸のトップ=デコルテのボリュームがなくなって、肋骨が露出される方もいます。
今回の事例では、授乳後にデコルテが痩せてきた30代女性に、脂肪豊胸を行いました。
脂肪注入によるバレない脂肪豊胸は、見ても触っても周囲から気づかれない自然で綺麗なバストに仕上がり、形を整えることを重要視しております。
確実にバレてしまうシリコンインプラントを挿入して形成する巨大な胸は目指しておりません。

脂肪注入を行うことで、胸全体のボリュームが上がり、アンダーが食い込みます。
この施術のポイントは、胸のトップであるデコルテを盛り上がらせることです。

『バレない脂肪豊胸』は、ダイエットなどで落ちにくい部分の脂肪(太もも・お尻・ウエストなど)を採取して胸に注入する無駄のないエコロジーな施術方法です。
太ももから脂肪採取した部位の内出血斑は、10日ほどでなくなります。
Dr.三沢
自分自身の脂肪なので、本来備わっている胸の柔らかな質感はそのままキープでき、バストトップやサイドなど、授乳などで痩せてしまった、または足らない部分に脂肪注入を行い、形を整えたサイズアップが可能です。
よくあるご質問
豊胸を『やめた方がいい』『手術後に後悔』してしまうことはありますか?
豊胸手術を受けた後に「やめておけばよかった」と後悔を感じる主な理由としては、仕上がりの不満・予想外の副作用・ライフスタイルとの不一致などが挙げられます。
・理想と現実のギャップ:術後のバストが思い描いていた形や大きさと違ったり、不自然に感じたりする
・術後の痛みやダウンタイムの辛さ:特にシリコンバッグ挿入では数日から数週間の強い痛みや張りを伴うことがあります
症例写真やカウンセリングを通じて信頼できるクリニックで、自分に合った豊胸の方法を選ぶことが大切です。
アクアフィリング豊胸は危険ですか?
アクアフィリングは一時的に「安全・手軽な豊胸法」として話題になりましたが、実際には深刻な合併症を引き起こすことが多く、重大な健康被害が報告されています。
アクアフィリングとは、ジェル状の薬剤をバストに注入し、ボリュームアップを図る手法で、注入後すぐに見た目が変わることから「短時間・簡単」などと宣伝された過去があります。
現在、日本美容外科学会(JSAPS・JSAS)や厚生労働省も明確に使用を控えるよう警鐘を鳴らしています。
豊胸後、胸の感度は下がりますか?
豊胸手術後にバストや乳首の感度が変化することはあります。感度が一時的に低下する方もいれば、逆に過敏になるケースもあります。
豊胸後に感度が一時的に変わることは珍しくありませんが、多くは時間の経過とともに自然と回復していきます。
まとめ
- 豊胸手術は人生の大きな決断です。シリコンバッグ、ヒアルロン酸、脂肪注入、それぞれに向き・不向きがありますが、仕上がりの自然さ・安全性・副次的な美容効果まで総合的に評価すると、脂肪注入は非常にバランスの取れた施術と言えます。
- 大切なのは、ただ大きくするのではなく「自分らしく、美しく」なること。そのためには、経験豊富で技術力の高い医師と相談のうえ、検討してください。