担当医からのコメント
くぼみ目(目の上のくぼみ)は、まぶたや眼窩周囲のボリュームが減ってくることで、目元が疲れて見えたり老けた印象を与える状態です。いくつか種類があり、原因によって治療法も変わります。詳細は下記をご参照ください。
今回ご紹介するケースでは軽度の眼瞼下垂症がある方です。こういったケースでは安易にヒアルロン酸注入などを行ってはいけません。かえって眼瞼下垂症状が悪化します。したがって、今回は当院で行っているくぼみ目修正術(挙筋前転法+眼窩脂肪移動術)を行うことで改善した症例になります。
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くぼみ目の主な種類
1.加齢性のくぼみ目
•年齢とともに眼窩脂肪やまぶたの皮下脂肪、骨量が減少して生じる。
•皮膚のハリの低下も影響。
2.先天的・体質性のくぼみ目
•若いころから骨格的に目の上がくぼんでいるタイプ。
•やせ型の人に多い。
3.眼瞼下垂や手術後によるくぼみ目
•まぶたの手術後(眼瞼下垂手術・二重手術など)で脂肪が減ったり位置が変わることで起こる。
•脂肪を取りすぎた場合にも生じやすい。
*過去に目の下のクマ治療で脱脂術を行った方では起こりやすく、近年の目の下クマ治療ブームよって脱脂後の目の上の凹み=くぼみ目になった方の件数は年々増えています。
4.生活習慣・体調による一時的なくぼみ
•急激なダイエット、睡眠不足、脱水、ストレスなどで一時的に出る。
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主な治療法
① ヒアルロン酸注入
•目の上のくぼみに少量注入してボリュームを補う方法。
•メリット:ダウンタイム少、即効性あり。
•デメリット:持続は半年〜1年程度。注入位置や量で不自然になりやすい。
② 脂肪注入(マイクロ脂肪移植・ナノファット)
•自分の脂肪を太ももやお腹から採取して移植。
•メリット:長期的効果が期待できる。生着すれば半永久的。
•デメリット:しこり・吸収リスクあり、腫れが数日〜数週間。
③ 眼窩脂肪移動術(ハムラ法の応用)
•目の下の手術に似た概念で、上まぶたの奥にある脂肪をくぼみに移動させる方法。
•メリット:自分の組織で自然な仕上がり。
•デメリット:外科手術になるためダウンタイム・腫れがある。
④ 皮膚・筋膜移植
•重度のくぼみで皮膚が余っている場合、他部位の組織を移植することもある。
⑤ スキンケア・生活改善
•軽度の場合は保湿やアイクリーム、十分な睡眠・栄養で改善することもある。
•コラーゲンやエラスチンを増やす医療施術(レーザー、RF、PRPなど)も併用可能。
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治療法の選び方の目安
•軽度・一時的 → ヒアルロン酸、スキンケア
•中等度・若年者の体質性 → 脂肪注入
•加齢による進行性 → 脂肪注入+必要に応じて皮膚切除
•手術後の修正 → 脂肪移植・眼窩脂肪移動
眼瞼下垂が背景にあるくぼみ目には安易にヒアルロン酸注入、脂肪注入などの注入系(凹みを埋める)の治療はやってはいけません。症状が悪化します。まずは診断を行った上で適切な治療法を選択することが治療の大きな分かれ目となります。今回のケースでは眼瞼下垂治療に準じた当院で行っているくぼみ目修正術を行いました。上記にある眼窩脂肪移動術+挙筋前転法と思っていただいて問題ありません。これによってくぼみ目が改善することができました。この治療法単独で改善される場合も今回のようにありますが、移動する眼窩脂肪量が少なければくぼみ目が改善しない場合もあります。そういったケースでは術後落ち着いてからヒアルロン酸注入を行ったり、脂肪注入を行ったりする場合もあります。順序が大事です。順序を間違えると大変なことになりますので注意が必要です。
性別 | 女性 |
---|---|
年齢 | 50代 |
撮影時期 | 術後0日 |
施術ドクター | 三沢 尚弘 |
性別 | 女性 | 年齢 | 50代 |
---|---|---|---|
撮影時期 | 術後0日 | 施術ドクター | 三沢 尚弘 |
施術概要 | くぼみ目+たるみ修正 |
---|---|
施術費用 | ¥
550,000 (税込)
|
合併症リスク | 出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔・薬剤によるアレルギー・アナフィラキシーショック、ドライアイ、一過性の視力低下、顔貌の変化、二重の左右差、まぶたの皮膚知覚障害、糸が露出する、目の中のゴロゴロ感、皮膚色素沈着、皮膚の表面の凸凹、頭痛、吐き気、その他再発など、仕上がりの左右差 |
この施術に関する情報
形成・美容外科
エムズクリニック 院長
形成外科専門医・救急科専門医
医学部を卒業後、日本屈指の研修施設病院である亀田総合病院で卒後研修を開始。医療の原点となる救命救急センターに8年間従事。
その後、米国臨床留学の登竜門である米国海軍病院に1年間勤務。医師として、そして外科医としてのトレーニングを研鑽し医療の礎を築き、平成28年6月に横浜市鶴見に『形成・美容外科 エムズクリニック』を開院
くぼみ目は大きく分けて、①先天的に生まれつき、②後天的の加齢によって起こります。②の場合背景に眼瞼下垂症が存在する場合があります。今回ご紹介するケースでは軽度の眼瞼下垂症状がある方です。
担当医からのコメント
くぼみ目(目の上のくぼみ)は、まぶたや眼窩周囲のボリュームが減ってくることで、目元が疲れて見えたり老けた印象を与える状態です。いくつか種類があり、原因によって治療法も変わります。詳細は下記をご参照ください。
今回ご紹介するケースでは軽度の眼瞼下垂症がある方です。こういったケースでは安易にヒアルロン酸注入などを行ってはいけません。かえって眼瞼下垂症状が悪化します。したがって、今回は当院で行っているくぼみ目修正術(挙筋前転法+眼窩脂肪移動術)を行うことで改善した症例になります。
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くぼみ目の主な種類
1.加齢性のくぼみ目
•年齢とともに眼窩脂肪やまぶたの皮下脂肪、骨量が減少して生じる。
•皮膚のハリの低下も影響。
2.先天的・体質性のくぼみ目
•若いころから骨格的に目の上がくぼんでいるタイプ。
•やせ型の人に多い。
3.眼瞼下垂や手術後によるくぼみ目
•まぶたの手術後(眼瞼下垂手術・二重手術など)で脂肪が減ったり位置が変わることで起こる。
•脂肪を取りすぎた場合にも生じやすい。
*過去に目の下のクマ治療で脱脂術を行った方では起こりやすく、近年の目の下クマ治療ブームよって脱脂後の目の上の凹み=くぼみ目になった方の件数は年々増えています。
4.生活習慣・体調による一時的なくぼみ
•急激なダイエット、睡眠不足、脱水、ストレスなどで一時的に出る。
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主な治療法
① ヒアルロン酸注入
•目の上のくぼみに少量注入してボリュームを補う方法。
•メリット:ダウンタイム少、即効性あり。
•デメリット:持続は半年〜1年程度。注入位置や量で不自然になりやすい。
② 脂肪注入(マイクロ脂肪移植・ナノファット)
•自分の脂肪を太ももやお腹から採取して移植。
•メリット:長期的効果が期待できる。生着すれば半永久的。
•デメリット:しこり・吸収リスクあり、腫れが数日〜数週間。
③ 眼窩脂肪移動術(ハムラ法の応用)
•目の下の手術に似た概念で、上まぶたの奥にある脂肪をくぼみに移動させる方法。
•メリット:自分の組織で自然な仕上がり。
•デメリット:外科手術になるためダウンタイム・腫れがある。
④ 皮膚・筋膜移植
•重度のくぼみで皮膚が余っている場合、他部位の組織を移植することもある。
⑤ スキンケア・生活改善
•軽度の場合は保湿やアイクリーム、十分な睡眠・栄養で改善することもある。
•コラーゲンやエラスチンを増やす医療施術(レーザー、RF、PRPなど)も併用可能。
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治療法の選び方の目安
•軽度・一時的 → ヒアルロン酸、スキンケア
•中等度・若年者の体質性 → 脂肪注入
•加齢による進行性 → 脂肪注入+必要に応じて皮膚切除
•手術後の修正 → 脂肪移植・眼窩脂肪移動
眼瞼下垂が背景にあるくぼみ目には安易にヒアルロン酸注入、脂肪注入などの注入系(凹みを埋める)の治療はやってはいけません。症状が悪化します。まずは診断を行った上で適切な治療法を選択することが治療の大きな分かれ目となります。今回のケースでは眼瞼下垂治療に準じた当院で行っているくぼみ目修正術を行いました。上記にある眼窩脂肪移動術+挙筋前転法と思っていただいて問題ありません。これによってくぼみ目が改善することができました。この治療法単独で改善される場合も今回のようにありますが、移動する眼窩脂肪量が少なければくぼみ目が改善しない場合もあります。そういったケースでは術後落ち着いてからヒアルロン酸注入を行ったり、脂肪注入を行ったりする場合もあります。順序が大事です。順序を間違えると大変なことになりますので注意が必要です。
性別 | 女性 |
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年齢 | 50代 |
撮影時期 | 術後0日 |
施術ドクター | 三沢 尚弘 |
性別 | 女性 | 年齢 | 50代 |
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撮影時期 | 術後0日 | 施術ドクター | 三沢 尚弘 |
施術概要 | くぼみ目+たるみ修正 |
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施術費用 | ¥
550,000 (税込)
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副作用リスク | 出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔・薬剤によるアレルギー・アナフィラキシーショック、ドライアイ、一過性の視力低下、顔貌の変化、二重の左右差、まぶたの皮膚知覚障害、糸が露出する、目の中のゴロゴロ感、皮膚色素沈着、皮膚の表面の凸凹、頭痛、吐き気、その他再発など、仕上がりの左右差 |
この施術に関する情報
形成・美容外科
エムズクリニック 院長
形成外科専門医・救急科専門医
医学部を卒業後、日本屈指の研修施設病院である亀田総合病院で卒後研修を開始。医療の原点となる救命救急センターに8年間従事。
その後、米国臨床留学の登竜門である米国海軍病院に1年間勤務。医師として、そして外科医としてのトレーニングを研鑽し医療の礎を築き、平成28年6月に横浜市鶴見に『形成・美容外科 エムズクリニック』を開院
くぼみ目は大きく分けて、①先天的に生まれつき、②後天的の加齢によって起こります。②の場合背景に眼瞼下垂症が存在する場合があります。今回ご紹介するケースでは軽度の眼瞼下垂症状がある方です。