【失敗しない切らない眼瞼下垂手術のポイント】メリット・デメリット・リスクも解説

「最近、目が開きにくい」「眠そう・疲れていると言われる」「視界が狭く感じる」
こうした悩みの背景に、眼瞼下垂症が隠れていることは少なくありません。眼瞼下垂症は高齢者だけの病気と思われがちですが、10代〜60代まで幅広い年代に起こり得る症状です。

眼瞼下垂症が進行すると、見た目の問題だけでなく、視界不良による肩こり・頭痛・眼精疲労など、日常生活の質（QOL）にも影響します。そのため、早めに適切な治療を検討することが重要です。

近年、注目を集めている治療法のひとつが「切らない眼瞼下垂手術」です。メスを使わないという言葉の安心感から、「できれば切らずに治したい」と考える方も増えています。

しかし一方で、「本当に効果があるのか」「切る手術との違いは何か」「失敗することはないのか」といった疑問や不安を感じている方も多いはずです。
切らない眼瞼下垂はメリットが多い反面、適応を誤ると満足できない結果になる可能性もあります。

今回の記事では、切らない眼瞼下垂手術の仕組みから、切る眼瞼下垂との違い、メリット・デメリット、失敗例やリスクまでを詳しく解説します。
読み終える頃には、失敗しないように切らない眼瞼下垂について十分理解し、納得したうえで治療を選択したいと思える状態を目指します。

切らない眼瞼下垂とは？

眼瞼下垂症の原因の多くは、挙筋腱膜のゆるみや機能低下です。切らない手術では、この挙筋腱膜を糸で支え、まぶたが上がりやすい状態を作ります。

切らない眼瞼下垂の特徴

• 皮膚を切らないため、傷跡が残らない
• 手術時間が短い
• 腫れや内出血が比較的軽い
• ダウンタイムが短い
• 主に軽度〜中等度の眼瞼下垂が対象

一方で、皮膚のたるみや重度の眼瞼下垂には十分な改善が得られない場合もあります。そのため、「切らない＝誰でもできる治療」ではないことを理解しておく必要があります。

切らない眼瞼下垂と切る眼瞼下垂との違い・比較

切らない眼瞼下垂と切る眼瞼下垂は、目的や適応、効果の持続性が大きく異なります。以下の比較表で、違いを整理して理解しましょう。

このように、切らない眼瞼下垂は「低侵襲だが適応が限定される治療」、切る眼瞼下垂は「侵襲はあるが根本的な改善を目指せる治療」といえます。

切らない眼瞼下垂のメリット

切らない眼瞼下垂手術が選ばれる理由には、以下のようなメリットがあります。

特に、「まずは負担の少ない方法で改善を試したい」「切る手術には抵抗がある」という方にとっては、大きなメリットとなります。

切らない眼瞼下垂のデメリット・失敗例とリスク

一方で、切らない眼瞼下垂には注意すべき点もあります。

こんな方におすすめ　切らない眼瞼下垂手術

切らない眼瞼下垂手術は、次のような方に向いています。

• 軽度〜中等度の眼瞼下垂と診断された方
• 皮膚のたるみが強くない方
• ダウンタイムを最小限にしたい方
• 初めて眼瞼下垂治療を受ける方
• 切開手術に強い抵抗がある方

Dr.三沢

反対に、「たるみも一緒に改善したい」「確実な改善を重視したい」という場合は、切る眼瞼下垂手術の方が適している可能性があります。

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まとめ