高齢の方の眼瞼下垂症手術において、
通常の挙筋前転法というのは必須な術式です。。。
ですが、高齢になると皮膚の弛緩といって、上まぶたのたるみ=余剰皮膚(皮膚あまり)があるのでそれも改善しないとスッキリとし目元にすることはできません。
今回ご紹介する方は高齢ですが、80代 女性で遠方からの紹介でM’sに来ていただけました。大変アクティブな方で目元をなんとか改善したいという思いがあったので先の紹介にあった挙筋前転法ならびに眉下皮膚切除を行いました。
どうして眉下皮膚切除を行うのか??
それだけでいいのでは?と単純に疑問を持つかもしれませんがそれを説明しましょう。
まずこの方は、眼瞼下垂?かというと下の写真ではそうではありません↓
瞳孔が見えています。
*女性は特にそうですが、カメラを向けると目を大きくします。これは本能なので仕方がないことです。挙筋機能が残存していたり、ミューラー筋の働きによって普段よりも開瞼幅(黒目の大きさ)が大きく見えます。
ですが、↓
普段メガネをかけているのでかけて頂いてリラックスした状態で写真を撮ると・・・
左目は黒目の半分、右は辛うじて瞳孔が見えている状態です。これを見ればわかりますが眼瞼下垂症です。左右差があります。
したがって、通常の眼瞼下垂症手術である挙筋前転は行わなければなりません。通常の挙筋前転術は皮膚を切開して行います。その際、皮膚も切除することができます。ですが、この時切除できる皮膚は限られています。結論からいうとあまり取りすぎると皮膚の厚さが違うところ同士を縫合するので腫れぼったいというか、あまり整容的(美容的)には良い結果が出ません。
ですから、挙筋前転を行って上まぶたのむくみが引いた頃に眉下で皮膚を取ると自然な形態の二重が可能となります。
視界が広くなった、目力が戻って周りからも若返った!と好評だそうで大変ご満足いただいております。
眼瞼下垂症の
手術合併症
出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔によるアレルギー、再発、ドライアイ、一過性の視力低下、顔貌の変化、二重の左右差、上まぶたの皮膚知覚障害など
眼瞼下垂症の
料金
粉瘤手術にかかる自己負担金
眼瞼下垂症手術(挙筋前転法):片側 約 ¥22,500円
眼瞼下垂症手術(挙筋前転法):両側 約 ¥45,000円