今回ご紹介するのは外傷。とくに顔面外傷です。
M’sには、
外傷で他院で縫合されたのですが、・・・の方がよく来院されます。
この方は、千葉でサーフィンをされていた方です。おそらくボードが当たり受傷したようです。海からあがり出血がひどかったので近くの病院で縫合されたようです。
その後、どうも血が止まらない、目がゴロゴロ・ちくちくするということで来院されたのですが、
外傷における処置・縫合の一般的な治療コンセプトは、
①止血
②感染予防
③将来的な機能障害を残さないよう努める
です。
ですから、
他院では、①,③が満たされていなかったようです。
③に関しては、縫合した糸が長すぎて角膜にふれていました。再縫合したところ問題なく開閉瞼できました。
次にですが、
久しぶりに、医療用ホッチキス(ステイプラー)で処置されているケースを見ました。私が研修医のころは良く遭遇しましたが、今もまだあるのかぁ!?と思いでした。
確かに、これで上記の①、②は満たされますよ。
でも・・・、
そして患者さんも何か変だなぁ?
と思い、今回来院されたようです。
医療用ホッチキスをとると完全なポケットであり、創部は前頭骨まだ達するものでした。器具の先端の白いものは骨を指しております。
洗浄をし、真皮縫合を行い、縫合を終えました。
結果です。
手術のリスク合併症
出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔によるアレルギー、再発など
手術料金
創傷処理にかかる自己負担金
¥5,000〜¥10,000円
創部の状態によって異なります。