ピアス挿入のご相談も多いですが、ピアストラブルのご相談も多くなってきました。特に、ピアスケロイドです。
ケロイド=傷の病気、、
形成外科で扱う疾患です。治療が大変難しい病気です。
ケロイドの好発部位は、
①肩(三角筋)、②前胸部、③耳と言われています。
また、原因としては傷の発生の仕方に遺伝性(家族性)や人種差など認められる病気です。
今回、ご紹介する方はアフリカ出身(黒人)の方です。
人種間におけるケロイド発生は、
黒人>黄色人種>白人
と言われています。
そして、耳=耳たぶ(耳垂)に発生したものでした。以前、ピアスをしていたようです。若い頃なので無理に刺したり、外したりと繰り返し行なっていたようで、出血などがあっても継続して装着していたようです。
また、過去に一度どこかの病院の外科で摘出を試みたようですが不完全で痛みが継続しており、大きくなってきたということで来院されました。
この方は、ケロイドを切除して問題なかったらもう一度ピアスをしたいという思いが強く、
現在、定期的に通ってもらいケロイドが発生しないか経過観察中です。
皮膚・皮下腫瘍摘出術の手術合併症
出血、感染、術後瘢痕問題(ケロイド、肥厚性瘢痕などの発生)、麻酔によるアレルギー、再発など
皮膚・皮下腫瘍摘出術の料金
粉瘤手術にかかる自己負担金
露出部 ¥5,000〜¥14,000円
非露出部 ¥4,000〜¥13,000円
*露出部とは、半袖半ズボンの衣服を着用して衣服で肌が覆われない部位、例えば顔や首、前腕や膝下などの部位を言います。一方で、非露出部はその反対で衣服で覆われている部位を示します。
*費用の幅は、部位や大きさによって変わります。