この施術に関して
40代の女性でした。先天性眼瞼下垂症であることは幼少期から分かっていたそうです。ご本人曰く、「治療をするチャンスもなかったわけではないのですが・・・、この年齢になってしまいました。」との事でした。眼瞼下垂症では挙筋群の前転固定を行うのですが、先天性では不十分のため筋膜移植を行います。「ずっとコンプレックだったのですが、今回一大決心をしてやって本当に良かったです!!」と感想を頂きました。黒目の大きさはほぼ同じくらいです。二重幅は術後まだ間もないので(1ヶ月)腫れもあり左右差を認めます。今後の経過次第で左右差がなくなることに期待はしますが、先手性の場合では内部構造が正常とは違います。その内部構造が違っているため多少左右差が生じます。術前に比較して左右差は解消されており、ご本人は大変満足して頂いております。
術前・正面をご覧になればお分かりかと思いますが、右だけおデコのシワがたくさんあるのがお分かりかと思います。代償といって目の力では瞼をあげることできないため、おデコ=前頭筋の力を使ってあげています。通常、眼瞼下垂症の治療では挙筋群の前転固定を行いますが、先天性ではそれだけでは不十分のため側頭筋膜移植を行います。
筆者のご紹介
形成・美容外科 エムズクリニック 院長三沢 尚弘
資格
所属学会