
ほくろは、多くの場合無害ですが、美容的な悩みとして除去を検討する方も多いです。しかし、すべてのほくろを取り除くことが適切ではないこともあります。
ほくろの除去は、その場所や状態に応じて判断する必要があり、無理に除去を行うことで美容的な問題や健康リスクを引き起こす可能性もあります。
今回の記事では、ほくろを取らない方が良い場所、逆に取った方が良い場所について、顔・目・鼻・口・体に分けて詳しく解説し、自分で除去するリスク、医療機関での除去のメリットについても触れていきます。
ほくろは取らない方がいい場所があるの?

ほくろの除去は慎重になるべき?
結論としては、ほくろはどの場所でも除去可能ですが、場所によって取らない方が良い、慎重になる場所があります。
- 顔や目元にあるほくろは、慎重に扱うべき
・目元や唇の周りなどは、繊細な皮膚で傷が残りやすい
・目の下や目頭などの近くにあるほくろは、手術後に腫れや傷跡が目立ちやすい
- 鼻や耳の近くにあるほくろも注意
・特に鼻の付け根や耳の周りは、手術後に不自然な凹凸が残ることがある
- 動きが多い部分(口周りなど)にあるほくろ
・口や顔の表情に合わせて皮膚が動くため、傷跡が目立ちやすい
- 手術後の回復に時間がかかる場所
・目元や唇近くなどは治癒までに時間がかかり、治療後のケアも重要
以上の理由から、顔や目の周りにあるほくろの除去は慎重に判断する必要があります。これらの部位では、除去後に目立つ傷跡が残ることがあるため、美容的にもリスクが高くなることがあります。
取った方がいいほくろの位置は?

取った方が良いほくろの位置は、見た目に影響を与える部分や、異常の兆候が見られるものです。
顔の中心にある目立つほくろ
・特に頬や顎にある大きなほくろは、美容的に気になる場合が多い
・目立つ位置にあると、メイクや髪型でも隠しにくいため、除去を検討する価値がある
異常な成長をしているほくろ
・色の変化や大きさの増加、出血を伴う場合は、悪性の可能性があるため、早期に除去するべき
・特に、かゆみや痛みを感じる場合は要注意
悪性の可能性が疑われるほくろ
・色ムラや不均一な形状のほくろは、診断が必要
・皮膚がんの前兆となる可能性があるため、早期に処置を受けることが重要
胸や背中にある目立つほくろ
・自分で見えにくい場所にある場合でも、他人から指摘されることがある
・大きなほくろは気になることが多いので、専門家に相談して除去する方法を検討するのが良い
これらの場所にあるほくろは、見た目や健康面で不安を感じる場合が多いため、除去を考えるべき場所と言えるでしょう。特に、成長や色の変化を見逃さず、早期に医師に相談することが勧められます。
目元の目立つところにできたほくろを除去した以下の事例もご覧ください。
まつ毛の間にできた【ホクロ】はこうして取りました!
自分でほくろ除去できる?

- リスクが高すぎる
・市販のほくろ除去クリームや器具での除去は、感染症や傷跡のリスクが大きい
・不適切な方法で処置すると、皮膚が傷ついたり、悪性のほくろを見逃すことになりかねません
- 皮膚の専門家による診断が必要
・ほくろが良性か悪性かを判断するためには、専門医による診察が不可欠です
・自己処理で悪化させるリスクがあるため、専門医による治療を受けることが重要
- 誤った方法で後悔する可能性
・自分でほくろを取ろうとして傷を作ってしまうと、後悔が残るだけでなく、治療が難しくなることもあります
このように、自己判断でほくろを除去することは非常に危険であるため、専門の医療機関に相談することが最も安全な方法です。
ほくろ除去クリームのリスク
- 炎症や色素沈着が残るリスク
クリームを使用すると、過度に刺激を与えるため、炎症や色素沈着が残ることが多い
- 悪性のほくろを見逃す可能性
自分でほくろを除去すると、悪性のほくろが進行する前に治療を受ける機会を逃すことになります
- 不適切な使用で皮膚が傷つく
クリームや市販の器具で除去を試みると、肌に傷をつけるリスクが高く、後々の回復が難しくなります
診断を受けずに、ほくろ除去クリームを使用することは、健康リスクを伴うため避けるべきです。必ず医師に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。
形成外科・皮膚科でほくろ除去するメリット

形成外科や皮膚科でのほくろ除去は、安全で効果的な治療法です。
- 専門的な診断と治療
・医師がほくろの状態を正確に診断し、適切な方法で除去を行います
・悪性の有無を検査し、必要な処置を行うため、健康リスクを最小限に抑えることができます
- 美容的な仕上がり
・形成外科や皮膚科では、傷跡を最小限に抑える技術を持っており、自然な仕上がりが期待できます
・目立つことなく除去することができ、美容的な満足度が高い
- 適切なアフターケア
・手術後のケアが行われるため、回復が早く、感染症のリスクも低くなります
・医師によるアフターケアが施されることで、術後のトラブルが少なく、安心です
Dr.三沢
専門医によるほくろ除去は、安全で効果的であり、安心して施術を受けることができる最適な選択肢です。
ほくろの除去はこちら
まとめ
- ほくろの除去には、その場所や状態を慎重に判断することが重要です。顔や目元、唇周辺にあるほくろは、手術後に目立つ傷跡が残る可能性が高いため、医師に相談して慎重に考えた方が良い場合があります。
- 反対に、大きくて目立つ場所にあるほくろや異常を感じるほくろは、早期に除去することが望ましいです。自分でほくろを除去することは非常に危険であり、医師の診断を受けることが最も安全です。医療機関でのほくろ除去は、専門的な知識と技術を提供してくれるため、美容的にも健康的にも満足のいく結果を得られます。