基礎知識コラム
目の下のクマ取り手術は、目元を若々しく保つために選ばれる人気の美容治療です。しかし、術後の目の下のシワやシミの対策が不十分だと満足度が低下してしまう可能性があります。
特に、脱脂術は脂肪を取り除くことでクマを改善しますが、皮膚の支えが失われるため、術後にシワが目立ちやすくなることがあります。一方で、脂肪を移動させる裏ハムラ法は、自然な仕上がりを実現しつつ、シワのリスクを軽減する治療法として注目されています。
目の下に溜まった余分な脂肪を取り除く手術で、目元のたるみやクマの原因となる脂肪を除去することで、スッキリとした若々しい印象の目元を実現します。脂肪の取り過ぎ、取り残しのリスクがあり、適量を取る技術が問われます。
目の下の脂肪を除去するのではなく、移動させて再配置する手術です。脂肪を除去しないため、脱脂術に比べて凹むリスクがなく、自然な仕上がりが期待できます。アプローチは結膜側(目の内側)から行うため、外部に傷跡が残らない点も特徴です。
さらに、術後の肌を美しく保つためには、適切なスキンケアと美容治療が欠かせません。ポテンツァや水光注射などの肌メンテナンスのための最新治療を取り入れることで、シワやシミを改善しながら、理想的な肌を維持することが可能です。
今回の記事では、クマ取り手術後にシワやシミが増える原因、リスクが高い人の特徴、そして6つの美容治療を活用した術後ケアについて詳しく解説します。
目の下のシワ・シミが増える可能性がある原因として、以下の4つが挙げられます。
シワ・シミができやすい、増えやすい人の傾向として、以下の要素があります。
クマ取り治療後に、シワ・シミを増やさないように予防する方法として、自分でできる方法、医療技術を活用する方法があります。
術後にシワやシミのリスクを最小限に抑えるには、適切な美容治療を取り入れることが重要です。
以下では、ポテンツァ、水光注射、フラクショナルレーザー、フォトフェイシャル、ハイフ、ヒアルロン酸注入の6つの治療法について、それぞれの特徴と効果を詳しく解説します。
ポテンツァは、マイクロニードルと高周波(RF)を組み合わせた治療で、皮膚の深部に働きかけます。
この治療法は、微細な針で肌に刺激を与えることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促進し、肌の弾力を回復させます。
効果・適応 | 内容 |
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効果 | シワやたるみの改善 肌質の向上 毛穴の引き締め |
適応 | クマ取り後に皮膚のハリが失われ、シワやたるみが気になる方におすすめです。ポテンツァは目元周辺のデリケートな肌にも適用可能で、ダウンタイムが比較的短い点が特徴です。 |
水光注射は、ヒアルロン酸やビタミンCなどの美容成分を肌に直接注入する治療法です。
術後の乾燥しやすい肌に水分を補給し、ハリと潤いを取り戻します。
効果・適応 | 内容 |
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効果 | 肌の保湿力アップ 小じわの改善 肌の透明感向上 |
適応 | 乾燥が気になる方や、シワが浅いうちに早めに対策したい方に適しています。クマ取り後のデリケートな肌にも負担が少なく、即効性が高い点が魅力です。 |
フラクショナルレーザーは、微細なレーザーを用いて肌に小さなダメージを与え、自然治癒力を活用して肌の再生を促進する治療法です。
効果・適応 | 内容 |
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効果 | シミやくすみの改善 肌のハリと弾力の回復 毛穴や肌の凹凸の改善 |
適応 | 術後の色素沈着や、ターンオーバーの乱れによるシミが気になる方におすすめです。ダウンタイムはありますが、肌質改善の効果が高い治療法です。 |
フォトフェイシャルは、光エネルギーを用いて肌に働きかける治療です。
メラニンや赤みに反応するため、シミやくすみの改善に特化しています。
効果・適応 | 内容 |
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効果 | シミやそばかすの軽減 肌のトーンアップ 炎症性色素沈着の改善 |
適応 | 術後に色素沈着やシミができた方に最適です。特に、術後の早い段階でのケアとして取り入れることで、より良い結果が得られます。 |
ハイフは、高密度焦点式超音波を用いて肌の奥深くにエネルギーを届ける治療です。
リフトアップ効果が期待でき、たるみや深いシワの改善に効果的です。
効果・適応 | 内容 |
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効果 | たるみの引き締め リフトアップ効果 シワの軽減 |
適応 | クマ取り後に目元のたるみが気になる方におすすめです。切らないリフトアップ治療として人気があり、ダウンタイムがほとんどない点もメリットです。 |
ヒアルロン酸注入は、目の下にボリュームを補うことで、シワや凹みを即時に改善する治療法です。
自然な仕上がりで若々しい目元を実現します。
効果・適応 | 内容 |
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効果 | シワの即時改善 目元のボリュームアップ 肌の滑らかさを向上 |
適応 | クマ取り後に目の下の凹みが目立つ方や、早急に結果を求める方に適しています。術後のダウンタイムがほとんどなく、忙しい方にも人気の治療です。 |
眼窩脂肪の膨らみについては、美容皮膚科領域であるレーザー、ハイフ(HIFU)、ヒアルロン酸などを駆使しても解決しません。裏ハムラ法による手術での治療でしか膨らみは改善しません。
目の下の膨らみがあり、皮膚や筋肉の緩みが少ない方の治療を裏ハムラ法で行いました。ダウンタイムも少なく、外反(あっかんべー)等の合併症もなく、翌日から仕事をされていたようです。目の下の操作のみで目の下の膨らみであるクマを改善することができ、自然な仕上がりとなりました。
眼窩脂肪の内部処理は、脱脂ではなく裏ハムラ法により行い、内部処理を行った後の外部処理(皮膚や筋肉のケア・術後のメンテナンス)に関しては、ポテンツァ+水光注射をお勧めしており、皮膚のシワ・たるみが改善でき、予防にもなります。
皮膚を切らない裏ハムラ法で目の下の膨らみを改善したら目元のシワや軽度の筋肉の緩みは美容皮膚科領域で改善される場合がありますので、術後ケア(ポテンツァ、水光注射、HIFU(ハイフ)など)を用意しています。ライフスタイルになった治療を提案しますので、お気軽にご相談ください。
クマ取り手術後に行う美容治療のタイミングは、それぞれの治療法や肌の状態により異なります。適切なタイミングを守ることで、術後の肌トラブルを防ぎ、治療効果を最大限に引き出すことができます。
手術後の肌は非常にデリケートで、炎症や腫れがある状態です。この期間に負担の大きい治療を行うと、回復を遅らせるだけでなく、新たな炎症や色素沈着を引き起こすリスクがあります。そのため、肌の状態を確認しながら段階的に治療を進めることが推奨されます。
1. ポテンツァ
– 術後4〜6週間以降
– 微細な針と高周波を使用するため、炎症や腫れが完全に治まった後が適切です。肌が安定した状態で施術を行うことで、シワ改善や肌の引き締め効果が得られます。
2. フラクショナルレーザー
– 術後4〜6週間以降
– 皮膚の深層にアプローチし、再生を促進する治療のため、肌が回復してから行う必要があります。色素沈着やくすみの改善に適しています。
3. フォトフェイシャル
– 術後2〜3週間以降
– 比較的刺激が少ない治療法ですが、術後の炎症が完全に引いていることが前提です。シミや赤みの改善に効果的で、肌のトーンアップを期待できます。
4. ハイフ(HIFU)
– 術後1ヶ月以降
– 超音波で肌内部にアプローチするため、肌組織が安定してから行うと安全です。たるみ改善やリフトアップ効果を得られます。
5. ヒアルロン酸注入
– 術後2週間以降
– 比較的負担が少なく、腫れが引いた後であれば早めに施術が可能です。凹みやシワの改善に即効性があります。
すべての治療法で共通して重要なのは、手術後の腫れや赤みが完全に治まっていることを確認することです。また、術後ケアを担当する医師と相談し、肌の回復状況に応じた適切なタイミングで施術を始めましょう。
ポテンツァとフラクショナルレーザーは、どちらも肌再生を促進する治療法ですが、使用する技術や効果の出方に違いがあります。それぞれの特性を理解することで、肌の状態や目的に合った治療法を選択することができます。
ポテンツァは、微細な針と高周波(RF)を組み合わせて肌の深層に直接アプローチする治療法です。一方、フラクショナルレーザーはレーザーを照射して肌の表皮から真皮まで広範囲に作用し、ターンオーバーを促進します。それぞれの治療には、適した肌の悩みや目的があります。
ポテンツァ
– 技術:マイクロニードルと高周波(RF)を使用
– 効果:コラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌のハリや弾力を回復。たるみや小じわ、毛穴の引き締めに効果的。
– 特徴:肌の深層にアプローチするため、持続的な効果が期待できる。ダウンタイムは短く、数日で赤みが治まる。
– 適応:たるみ、小じわ、肌のハリ不足が気になる方。
フラクショナルレーザー
– 技術:微細なレーザー照射による肌再生促進
– 効果:シミやくすみの改善、肌の凹凸や毛穴の目立ちを軽減。ターンオーバーを促し、肌質を滑らかにする。
– 特徴:広範囲に作用し、シミや色素沈着が改善されやすい。ダウンタイムがやや長く、赤みやかさぶたが数日〜1週間続くことがある。
– 適応:シミ、色素沈着、肌の凹凸が気になる方。
たるみや小じわにはポテンツァが、シミや色素沈着、肌の凹凸にはフラクショナルレーザーが適しています。ダウンタイムも考慮したそれぞれの治療の特性を踏まえ、悩みや目的に応じて選ぶことが大切です。迷った場合は専門医に相談し、最適な治療法を提案してもらいましょう。
形成外科専門医・救急科専門医
医学部を卒業後、日本屈指の研修施設病院である亀田総合病院で卒後研修を開始。医療の原点となる救命救急センターに8年間従事。
その後、米国臨床留学の登竜門である米国海軍病院に1年間勤務。医師として、そして外科医としてのトレーニングを研鑽し医療の礎を築き、平成28年6月に横浜市鶴見に『形成・美容外科 エムズクリニック』を開院
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