目のクマやたるみは、早い人であれば10代の頃から症状が現れ、対話する際にはお互いに顔の目元を見ることから、男女問わず幅広い年代の方が悩むところです。
他の人に指摘されたり、自分で鏡を見たり、写真に写った自分を見て、『目の下のクマ・たるみに気づく』といった方も多いです。
クマ・たるみは、目元の印象を左右する重要な部分です。今回は、その原因・リスク・治療法について、ご説明します。
目の下のクマ・たるみはなぜできるのか、その原因
目の下の眼窩脂肪(がんかしぼう)という脂肪が出ていると、目の下が膨らみ、段差が生じて影ができます。
その影によって、『疲れている』『実年齢よりも老けて見える』という状態に見えてしまいます。
- 「目の下に膨らみがある場合」「目の下に膨らみがない場合」
- 「目の下に凹みがある場合」「目の下に凹みがない場合」
- 「目の下にシワがある場合」「目の下にシワがない場合」
など、クマ・たるみの種類は細かく分かれます。
顔全体を見たときに、下がった印象(たるみがひどい状況)に見えてしまう目の下のクマ・たるみの主な原因は、
- 膨らみ 頬の位置が下がる加齢・むくみ・生まれつき眼窩脂肪が多い・目の周りの骨が大きい
- 凹み 頬の位置が低くなる加齢・生まれつき・過去に脱脂術だけ行った・血行が悪い
- シワ 紫外線・メイク・目をこする
などが挙げられます。
主に加齢が原因で引き起こされるクマ・たるみですが、目の下の脂肪の膨らみができることで、顔全体の印象を変えてしまいます。
クマたるみは病気や不調のサイン?主なリスク
クマ・たるみができた場合は、以下のような思わぬ病気のリスクが潜んでいる可能性があります。
体の不調に気づく前に、症状が見られたら、ご自身だけで判断せず、専門の医師に相談することをオススメします。
皮膚炎
花粉・ハウスダストがまぶたにくっつき炎症を起こしたり、肌の摩擦が原因でできる茶グマの場合、アトピー性皮膚炎・花粉症皮膚炎などが潜んでいる可能性があります。
肝臓・腎臓疾患
肝臓や腎臓の負担があり、血液の循環が滞り、機能低下が起こることで、青クマができてしまった場合、肝臓・腎臓疾患に陥る可能性があります。
うつ病
目元・口元の血行が悪く、顔が青白く見えてしまうほどのうつ状態となった場合、下まぶたに溜まった血液が透けて見えてしまう青クマができることがあります。
目のクマができた場合は、自覚症状がなくてもうつ病を発症している可能性も探る必要があります。
鉄欠乏性貧血
血行不良を引き起こし、下まぶたに青クマができた場合、鉄分が不足することで発生する病気である鉄欠乏性貧血を引き起こしている可能性があります。
特にご自身で血行が悪い、貧血気味であると自覚している場合は、注意が必要です。
バセドウ病
加齢などで下まぶたにたるみができる黒クマの場合、下まぶたの脂肪が突出してしまうバセドウ病という病気が潜んでいる可能性があります。
目の下のクマ・たるみは保険適用できる?
目の下のクマ・たるみ治療には、保険適用はできません。
保険適用ができるできない、という基本的な考え方としては、病気であり治療が必要であるかどうか、という部分にあります。
目の下がたるんだり、クマができることは、主な原因は加齢であり、日常生活に大きな支障をきたすものではないので、保険適用はできず、自費診療(自由診療)の範囲とされています。
様々な原因があり、病気を引き起こす可能性のある目の下のクマ・たるみですが、病気の治療ではなく、若く見せるための見た目の印象改善の治療とされるため、どのクリニックにおいても自費診療となります。
Dr.三沢
目の下のクマ・たるみ治療は、基本的な治療法があるわけではなく、担当医師によって治療法が大きく異なりますので、ご自身に合った治療法を選ぶことが大切です。
目の下の悩みを解消する原因ごとの治療方法
目の下のクマ・たるみの原因である脂肪の膨らみを改善するためには、基本的な治療法として、目の下に出ている余分な眼窩脂肪を取ります。
皮膚を切らないでまぶたの裏側からアプローチをし、目の下の膨らみを作っている原因である脂肪を適量取り出します。
脂肪を取り出した後は、眼窩脂肪の再突出を抑えるため、内部の再構築を行います。
目の下から頬にかけての『理想のカーブ』を描くため、丁寧に細く脂肪注入をおこない、自然で美しい仕上がりとなることが大切です。
目元・目の下のクマたるみ 主な5つの治療法
- 皮膚を切らずに脂肪を移動させる 『裏ハムラ法』
- 皮膚を切らずに血がでない膨らみ治療 『脱脂術』
- 『脂肪注入』のみ、または『脱脂術+脂肪注入』
- 注射・レーザー治療など『切らないシワ治療』
- 表面の皮膚を切り取る『切るシワ治療』
先程もお伝えしたように、目の下の治療については、担当医師によって治療法が大きく異なります。
エムズクリニック独自の目の下の治療法について詳しくはこちらからご覧ください。
まとめ【クマたるみがひどい原因・病気の確認のためのカウンセリングを推奨】
- 主に加齢によって引き起こされる、目の下の膨らみ・凹み・シワの症状が出たら、病気になる前に早めのカウンセリングをオススメします。
- 目の下の治療は保険適用ができませんので、自費診療であなたに合った適切な治療を受けてください。