
目の下のクマ取り手術後は、ダウンタイムを早く終わらせ、改善した目元で見た目も気持ちも心機一転、早く日常生活に戻りたいことと思います。
腫れや内出血を最小限に抑えるためには、適切なケアと生活習慣が重要です。
今回は、手術後の日々の過ごし方や気をつけるべきポイントを詳しく解説します。
目の下のクマ取り手術後の腫れ・ダウンタイムについて

目の下のクマ取り手術には、裏ハムラ法などの眼窩脂肪移動、脱脂術などの脂肪除去や脂肪注入・脂肪移植などの方法があります。
いずれの方法でも、術後には腫れや内出血が発生しやすく、個人差はありますが、これらが完全に落ち着くまでには1~2週間程度の時間がかかるというのが一般的です。
ダウンタイムとは?
手術後に日常生活に支障が出る期間のことを指します。この期間中に適切なケアを行うことで回復を早めることができます。
クマ取り 術後すぐの対応
1. 冷却を徹底する 術後3日間推奨

手術後の腫れや内出血を抑えるためには、早期の冷却が効果的です。
特に術後24~48時間(できれば72時間)は、冷たいアイスパックや冷却ジェルパッドを使用して、目の周りを定期的に冷やすことが推奨されます。冷却する際のポイントは、皮膚を直接冷やさないようにタオルやガーゼを使って保護することです。
冷やしすぎると逆効果になることもあるため、短時間の冷却(10~15分)を繰り返すようにしましょう。
72時間以降を冷やし続けると逆に浮腫みや傷の治りが悪くなるので、術後3日過ぎたら冷やすのはやめましょう。
2. 体を休める 当日・翌日は安静に
手術後は、体が回復に集中するためにも十分な休息が必要です。特に手術当日と翌日は、無理に動き回らず、できるだけ安静に過ごしましょう。
血流が激しくなる運動や活動を避けることで、腫れを悪化させるリスクを低減できます。
また、手術当日は車で来院されることはお控えください。公共の交通機関を利用されるか、付き添いの方の車でお越しください。
3. 頭を高くして寝る 睡眠の姿勢を確認
腫れを軽減するために、寝るときには頭を心臓よりも高い位置に保つことが重要です。
クッションを使って上半身を少し起こした状態で寝ることで、目元に溜まりやすい血液や体液の流れを促し、腫れが引きやすくなります。
4. 圧迫を避ける 目元の圧力に注意
目の周囲に強い圧力をかけることは、内出血や腫れを悪化させる原因となります。
手術直後は、無意識に目をこすったり触ったりしないように注意しながら、うつ伏せ寝は避けるようにしましょう。特に手術を受けた部分に圧がかからないような寝姿勢や、日常生活での配慮が大切になってきます。
術後数日~1週間のケア・日常生活
1. 適切な保湿ケア 皮膚の回復をサポート

手術後の皮膚は非常に敏感で、乾燥しやすい状態です。適切な保湿ケアを行うことで、皮膚の回復をサポートできます。医師から処方されたクリームや、刺激の少ない保湿剤を使用し、術後の皮膚を優しくケアしましょう。
ただし、傷口の部分はまだ完全に癒えていないため、指で強く擦ったりしないように注意が必要です。
2. 軽度の運動 血行を促進して回復
術後の数日間は、激しい運動は避けるべきですが、軽いウォーキングなどの血行を促進する程度の運動は回復を早める助けになります。
体を動かすことで全身の血流が良くなり、腫れや内出血が早く引くことが期待できます。
ただし、顔に負担をかけるような動き(重いものを持ち上げる、顔を下に向けるなど)は避けましょう。
3. バランスの取れた食事・水分補給 ビタミン摂取で軽減
回復を早めるためには、栄養バランスの取れた食事が欠かせません。特にビタミンCやビタミンE、亜鉛などは、傷の回復を促進し、腫れや内出血を軽減する効果があります。
主に以下のような食材を積極的に摂るようにしましょう。
- ビタミンC:柑橘類、キウイ、ブロッコリー
- ビタミンE:アーモンド、サーモン、ホウレンソウ
- 亜鉛:貝類、赤身肉、カボチャの種
また、血流を促進するために水分もしっかり摂ることが大切です。水分補給は体内の代謝を促し、老廃物を排出することで回復をサポートします。
4. アルコール・タバコを控える 術後1週間は注意
アルコールやタバコは、術後の回復を妨げる要因となります。アルコールは血流を促進しすぎるため、内出血や腫れを悪化させる可能性があります。
また、タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させるため、傷の回復を遅らせ、感染リスクを高めることがあります。少なくとも術後1週間は、アルコールやタバコを控えるようにしましょう。
術後のダウンタイムを早めるための生活習慣・過ごし方

1. 十分な睡眠 1日7〜8時間
睡眠は体の回復にとって非常に重要です。特に術後は体が修復モードに入っているため、通常よりも多くの睡眠が必要です。7~8時間の十分な睡眠を確保することが、腫れや内出血の回復を早める助けとなります。
質の良い睡眠を確保するために、リラックスできる環境を整えることも重要です。
2. 紫外線対策を徹底 目元を守る
術後の肌は非常に敏感で、紫外線に対して弱くなっています。外出時には必ずサングラスや帽子を着用し、目元を紫外線から守りましょう。
また、外出前には医師から指示された日焼け止めを使うことも有効です。紫外線によるダメージは、術後の色素沈着や傷跡を悪化させる原因となるため、しっかりとした対策が必要です。
3. ストレス軽減 心身のリラックスに努める
ストレスは体の回復力に悪影響を与えることが知られています。術後の回復を早めるためには、心身ともにリラックスすることが重要です。
瞑想・深呼吸・軽いストレッチなどを取り入れて、心地よいリラックスタイムを作ることが、回復を促進する助けとなります。
術後1週間以降のケア・定期診察
1. 軽いマッサージ 回復促進

医師の指示に従って軽いマッサージを行うことで、さらなる回復を促進することができます。
ただし、マッサージを行う際は術後1ヶ月を待ってから行うようにしてください。術後1ヶ月以内は患部を非常に優しく、目の周囲の皮膚に負担をかけないように注意してください。
また、マッサージは医師が推奨する方法やクリームなどを併用してい行うことが大切です。
2. 定期的な診察 気になる箇所を受診
術後の回復状態を確認するためには、医師の指示に従って定期的に診察を受けることが重要です。
異常が発生した場合には早期発見が鍵となるため、些細なことでも気になることがあれば、速やかに医師に相談しましょう。
3. 美容施術を控える リスク・トラブル回避
術後1ヶ月ほどは、他の美容施術(フェイシャル、ピーリング、レーザー治療など)は控えるべきです。
目元の皮膚が完全に回復していない状態で追加の施術を行うと、予期せぬトラブルが発生する可能性があります。
Dr.三沢
もし、どうしても直近の美容施術を希望する場合は、医師と相談し、適切なタイミングを確認することが重要です。
施術事例 30代女性 目の下のクマ改善治療 裏ハムラ法

エムズクリニックによる30代女性の目の下のクマを改善した施術事例です。
術直後から術後3日間、自宅で安静にしながら患部をよく冷やしていただいたことで、腫れなどもなく、ほぼダウンタイムがない状態にできました。
施術直後・手術翌日の経過・ダウンタイム


写真左:施術直後は腫れはほとんどなく、写真右:手術翌日も内出血・腫れもほとんどありませんでした。
個人差はありますが、術後の過ごし方によって、ダウンタイムの軽減が可能です。詳しくは以下のページもご覧ください。
【裏ハムラ】経結膜的眼窩脂肪移動術 ほぼ腫れ・ダウンタイムのない状態
よくあるご質問
目の下のクマ取り後、ダウンタイム中の言い訳はありますか?
目の下のクマ取り手術を受けたことを周囲にあまり詳しく伝えたくない場合、手術後に使える一般的な言い訳の例は以下の通りです。参考にしてください。
「寝不足・ストレス・目の疲れ」
「風邪・体調不良・顔のむくみ」
「アレルギーの悪化」
「虫刺され・軽い怪我・打ち身」
「エステ・美容治療後の反応」
クマ取り後、できるだけ腫れを早く引かせる方法はありますか?
今回ご紹介したように、術後の冷却、圧迫を避ける、バランスの良い食事と水分補給、アルコール・たばこを控える、保湿ケア、紫外線対策を行うことで、回復を早め、腫れを最小限に抑えることが期待できます。
目の下のクマ取り後にダウンタイムを軽減するグッズがあれば教えてください。
目元を冷やす冷却アイマスクや医療用シリコンクリームやジェルシート、寝るときの頭を高くするクッション・枕、保湿クリームや保湿ジェル、紫外線を防ぐサングラス、コンシーラーやファンデーションなどの化粧品、ストレスを軽減するアロマオイルやリラックスグッズなどがあります。
日常生活に取り入れやすいアイテムを活用することで、腫れや内出血を軽減できますので、自宅でダウンタイムを少しでも快適に過ごせるようにしましょう。
まとめ【術後のダウンタイムの過ごし方・気をつけること】
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- 目の下のクマ取り手術後、冷却や休息、適切な食事・保湿ケアなどが重要です。
- 紫外線対策を行い、アルコール・タバコを控え、ストレス管理も回復をサポートします。
医師の指示に従い、安静にしながら、適切なケアを行うことで、ダウンタイムを最小限にし、早期に日常生活へと復帰できます。