理想の乳首・乳輪の大きさ・形はどのような状態か、美しい乳房を求めている女性は多くいらっしゃり、実際にネットで検索して調べたり、当院に来院される方がたくさんおられます。
以前に、後悔・失敗しない乳頭縮小の手術事例・乳首を小さくする記事で、主に乳頭を小さくする例をご紹介しました。
今回は、美乳になりたい女性に向けて、乳頭の大きさに加えて、乳輪の大きさ・色についても解説いたします。
乳輪が大きく、黒くなる(黒い)原因とは?
バストに関するお悩みは、上記のように女性によって様々ですが、乳輪については、大きいのがコンプレックスだったり、授乳後に大きくなってしまった、授乳の影響で黒ずんできた、というお悩みが多いです。
乳頭や乳輪の色素沈着や黒ずみの原因は、メラニン色素が増えることで起こります。
メラニン色素が多い場合もありますが、その他に、刺激や摩擦、かぶれ等の炎症やホルモンの作用などで色素が濃くなり、黒ずんできます。
以上のように、乳輪が黒くなる原因はいろいろありますが、年齢を問わず、女性の悩みとなっております。
そんな黒ずみのお悩みは、ご自宅の治療で解消することが可能です。
乳輪の黒ずみを除去する美白治療については、後述します。
美乳の定義・理想はどのような乳房?
女性にとって、胸の美しさや魅力を表す美乳は憧れるものです。美乳の基準としては、個人差がありますが、以下の特徴が挙げられます。
- 形: バスト全体が均整の取れた形・自然な形状が美しいとされています。
- 大きさ: 大きすぎず小さすぎず、バランスの取れたサイズが好まれます。
- 乳首: 乳首の長さ・色・形のバランスが重要です。
- 弾力性: 若々しい、弾力のある胸が好まれます。
- 肌の状態: 滑らかで健康的な肌の状態の方が美しいとされます。
- 自然: 自然な見た目や触り心地が美しいと感じられます。
以前の記事でもご紹介しましたが、一般的に好まれる美乳の定義・サイズとしては、上記イラストのように、乳頭の大きさが1〜1.5cm、高さ7〜10mmに対し、乳頭の中心から乳輪外側までの距離が等しい大きさが理想とされています。
形だけでなく、色・厶ラなどもなく、乳輪・乳頭の色に関しては肌色〜ピンク色で、乳輪・乳頭ともに等色でムラがなく、均一なバストであると理想的です。
乳首が大きいと感じるサイズについては、個人差がありますが、乳首の平均的なサイズは、高さ9mm、直径10mmくらいが良いといわれています。
バスト全体の大きさや形だけではなく、色味も美しいバストが必須条件です。
前回は、主に乳頭を小さく長さを調整する手術をご紹介しましたが、今回は乳輪を小さくする手術ときれいなピンク色にする美白治療、ぶつぶつを除去して綺麗な乳輪にするモントゴメリー腺除去の治療もご紹介します。
大きい乳輪を小さくきれいにする治療法 乳輪・乳頭縮小
乳房とのバランスを重視し、授乳への影響もない方法で、乳輪を小さく、バスト全体が美しく見える大きさへと縮小します。
乳頭縮小の手術方法は3つに分類され、大きさを改善する方法、長さを改善する方法、それら2つを同時に改善する方法があります。
カウンセリングにより、乳頭(乳首)の状態と、ご希望のデザインに合わせてベストな方法を選択しますが、どの方法においても乳腺や乳管は温存して手術するので、術後の授乳に影響することはありません。
また、手術では乳頭(乳首)の側面や先端を数ミリ切開するだけなので、傷跡は乳頭の下のシワに隠れてほとんど目立たなくなります。
具体的には、乳頭基部切開といって、乳頭基部(下側)を切開して、乳輪を小さくします。
手術後は、事務仕事であれば翌日から可能で、当日からシャワーも浴びていただけます。手術のリスク・副作用は以下の通りです。
リスク・副作用
内出血
※約1週間ほど軽度の腫れ・むくみ・内出血があります。患者様の体質により個人差はありますが、時間経過とともに治っていきます。
イラストで見る 乳頭の3パターン
通常の乳頭サイズ直径8mmに対して、乳頭が2cm以上伸びて垂れた状態、長さ直径が肥大した状態をイラストでご覧ください。以下のような状態になった方は、女性・男性問わず、手術による治療を検討されることが多いです。
通常の乳頭
日本人の平均的な乳頭の大きさは、長さ・直径共に8mm程度だと言われています。
伸びて垂れた乳頭
乳頭の長さが2cm以上に伸びて、下向きに垂れた状態の乳首。
授乳の他にも、加齢や女性ホルモンの減少・アトピー・遺伝などによって、このような状態になってしまうことがあるようです。
大きく肥大した乳首
長さ・直径ともに2cm以上に肥大してしまうことも。
女性の乳首は、授乳や出産に向けた女性ホルモンの増加で大きくなったり、第二次性徴の際に乳房よりも乳首が先に発達したりしますが、遺伝によりその影響を大きく受けることもあるようです。
イラストで見る 乳頭縮小の手術・治療法
長くなった乳頭、肥大した乳頭を治療する場合、以下のように、直径を小さくする、高さを低くする、同時に行う3パターンがあります。
直径を小さくする場合
組織を切除して外周を小さくします。通常直径は8〜12mmに設定します。
高さを低くする場合
表皮のみを切除してその部分をもぐらせることにより、低くします。
通常の高さは5〜10mmに設定します。
直径を小さく、高さを低くする場合
組織を切除して外周を小さくします。通常直径は8〜12mmに設定します。
直径を小さく、高さを低くする場合
授乳機能を温存しない場合には上部を3次元的に切除します。
細かく丁寧に閉創します。
縫合線は乳頭内のみでほとんどわかりません。
乳頭縮小手術では、乳頭(乳首)を小さくして、形を整えます。
乳頭を縮小するだけではなく、形も整えられるので、症状・状態に合わせて、ご希望と理想に沿ったバランスのとれたバストにすることが可能です。
乳頭縮小術は、乳頭の目立たない所を切開しますが、乳頭自体が元々シワなどが多く、傷が目立ちにくい部位のため、切開の傷はほとんどわかりません。
黒ずみを除去して黒い乳首をピンク色にする乳首・乳輪の美白治療
乳輪をピンク色にする治療としては、ハイドロキノン・トレチノインの2種類を自宅で塗っていただきます。
ご自宅でできる治療で、ナチュラルなピンク色に導きます。
トレチノインは、角質をはがして表皮の細胞を分裂、増殖させてメラニン色素を外に出させる働きを持っています。
これと同時にハイドロキノンを併用することにより、メラノサイトが新しいメラニンを作ることを妨げ、表皮は黒ずみを改善し、メラニン色素の少ないきれいな乳首・乳輪の白色に生まれ変わります。
市販のクリームを使っても効果のない方もお試しください。
これらのクリームを約3~6ヵ月、ご自宅で塗布することで美白効果が見込めます。また、乳頭・乳輪の黒ずみ除去について、クリーム塗布以外に、レーザー照射による治療法もございます。
乳輪のぶつぶつを除去 モントゴメリー腺除去
乳輪の内側に、ぶつぶつしたニキビ・イボのようなものが大きい方がおられます。これはモントゴメリー腺という皮脂腺で、乳首・乳輪を保護するための皮脂を分泌している状態です。
誰にでもあるもので機能的に必要なのですが、その大きさや多い少ないは個人差があり、必要以上に発達すると、乳輪がぶつぶつと膨らんでとても目立つようになります。
目立つものだけ、イボ・ホクロを除去するように綺麗に取り除き、傷跡もほとんど目立たなくすることが可能です。
小さなぶつぶつの1つ1つを丁寧に除去し、極細の糸をつかって縫合します。
理想のバスト・美乳のために、乳頭・乳輪の大きさ・形・色・見た目の美しさを改善することができます。
施術事例 40代/女性【授乳後の枯れた乳頭を復活】
授乳後の乳頭変形のケースで、乳頭は乳房先端に付いています。先端の乳頭がヨレたり、形が変形していたり、異常に大きかったりすると始まりがおかしいので綺麗な乳房ではなくなってしまいます。
初診時に『授乳を終えると、乳房(胸)が残念な形になってしまうのよね・・・、枯れ感をどうにかしたい。』と悲しげな様子でした。
下垂した乳頭を高さと同時に乳頭径を縮小して行いました。傷跡はほぼわかりません。術後には乳房のアクセントとなる乳頭の形状が変化し『枯れた』感じはなくなり、乳頭の左右差もなく大変満足いただく結果となりました。
施術のリスク
出血、感染、乳頭壊死、知覚障害、授乳障害、再発など
授乳後の【枯れた】乳頭を復活させる乳頭縮小術
施術事例 30代/女性【授乳後の脂肪豊胸】
出産・授乳後は乳房全体に緩みがでてしまい、張りがなくなり、垂れたように見えてしまいます。
今回のケースのように、乳房全体にボリュームが増えると張りが出て、それに伴い乳輪・乳頭の形状も変化します。
脂肪豊胸を行うことで、乳輪・乳頭もきれいになりました。ビフォアアフターをご覧ください。
また、年齢や授乳後に見られるデコルテの凹みも改善しました。お尻・太もも周囲の脂肪を採取して、豊胸に使うので、余分な脂肪もなくなり、部分痩せもできて、美しい乳房を取り戻すことができます。
脂肪採取+脂肪豊胸は、非常に合理的な施術だと考えています。
施術のリスク
出血、感染、皮膚の凹凸、左右差、施術箇所の知覚障害、胸にしこりができる、脂肪の吸収など
授乳後のたるみを解消する脂肪豊胸!
エムズクリニックの美しい乳房への乳輪・乳頭手術はこちらもご覧ください。
乳首・乳輪の大きさ・色のよくあるご質問
乳輪縮小手術は痛みがあったり、傷跡が残ったりしますか?
麻酔は局所麻酔、笑気麻酔、静脈麻酔の3種類から選ぶことができ、麻酔法の組み合わせを行うことも可能です。麻酔により、痛みはなく手術を終えることができます。傷跡は個人差もありますが、手術後、3~6ヶ月で目立たなくなります。
乳輪の大きさが元に戻ることはありますか?授乳への影響は?
基本的には戻ることはありませんが、手術後に授乳を控えている場合、授乳後の変形を起こすことがあります。乳管を傷付けることのない方法で行いますので、将来的な授乳は可能です。
乳輪の色が妊娠により黒ずんできました。再度、治療できますか?
妊娠・出産といった女性のホルモンバランスの変化により、乳頭・乳輪の色素が濃くなることはあります。授乳後に戻ることはありますが、元に戻らず、気になるようでしたら、再度、クリームの塗布またはレーザー照射による治療をご検討ください。
まとめ
- 理想のバスト・美乳を求める場合は、乳頭の長さだけでなく、乳輪の大きさ、色も重要な要素です。
- 脂肪豊胸を行うことで、乳輪・乳頭を変化させることもでき、ピンク色への美白治療は自宅でのクリーム塗布で可能です。