目の下のクマ・たるみ・膨らみの症状があり、改善を希望される場合、脱脂術(経結膜的脱脂術)を選択して実際に最初の手術をされる方が多いです。
脱脂+脂肪注入については、以前に解説しましたように、脂肪の取りすぎ・入れすぎに注意する必要があり、医師の技術で術後の結果が大きく異なる治療となります。
今回は、他院で脱脂による施術をされた後に目の下がへこみ、失敗したことで「やらなきゃよかった」「裏ハムラにしておけば良かった」という後悔の中、当院で脂肪注入による修正治療を行い、結果、「もっと早めにやればよかった」という声に変わった理由について解説します。
どちらも目の下のクマ・たるみ・膨らみを改善する治療ではありますが、脱脂と裏ハムラ法の違いは以前に解説しており、今回は脱脂で後悔しないように裏ハムラ法による治療をオススメする理由と推奨年齢について、実例も交えてお伝えします。
脱脂とは?主な効果は?英語表記
眼窩脂肪を下まぶたの裏側から取り、目の下のクマ・たるみなどを改善する手術法で、別名 経結膜的脱脂術とも呼ばれます。
具体的には、目の下の「膨らみ」における突出した眼窩脂肪を取り除くという治療です。
まぶたの『あかんべー』をした際に見えるピンクの粘膜を切開する皮膚を切らない治療のため、術後の腫れや内出血がほとんどありません。
脱脂を英語表記では、 orbital fat removal と書きます。
脱脂のダウンタイム
治療の特徴としては、炭酸ガスレーザーと高周波超音波メスの両方を使用するので、出血も少なく、短時間で治療が終了します。
表の皮フを切る必要がありませんので、内出血などのリスクが少なく、ダウンタイムも比較的少ないのが特徴です。
術後2〜3日がピークとなり、徐々に落ち着き、長くても1〜2週間で収まります。
また、皮膚を切らないため傷跡が残らず、手術の痛みは少ないです。
目の下の脱脂(眼窩脂肪除去)のへこみで失敗・後悔した事例・画像
左のビフォアーの状況が他院で脱脂による治療を行って眼窩脂肪を除去されましたが、眼窩脂肪の取り過ぎにより、目の下が凹んでしまい、当院にカウンセリングに来た時の状況です。
右のアフターが当院で脂肪注入を行い、くぼみ目と目の下のへこみが改善した状況です。
他院での脱脂術により、脂肪がなくなったので脂肪を移動させる裏ハムラ法による施術ができず、目の上と目の下に脂肪注入を行いました。
脱脂によって、目の下だけでなく、目の上もくぼんでしまっていた状況で、脂肪を取り過ぎると脂肪が永久的になくなってしまうため、脂肪注入をやらなければ、改善に限界があります。
そのため、最初から脂肪を取らずに移動させる、裏ハムラ法をおすすめしております。
こちらの施術事例のビフォアアフター・手術所見・経過について、以下から詳細もご覧ください。
他院 脱脂術後による目の上+目の下の凹みを脂肪注入で改善
脱脂「やらなきゃよかった」という声
目の下のクマ・たるみの改善治療として一般的な手法である脱脂術ですが、上記の事例のように脱脂による治療後にへこみが出てくる場合があります。
せっかく治療をしたのに、年月が経ってへこみが見られるようになると、「脱脂やらなきゃよかった」「裏ハムラが良かった」という失敗の後悔に駆られます。
繰り返しになりますが、脱脂後にへこみが出るのは、眼窩脂肪を取りすぎた可能性があり、術者の技量で取る量が左右されるため、除去する脂肪の量を最適にする上手い施術が必要な難しい治療でもあります。
目の下のクマたるみ取り 10年後も見据えたオススメ治療
時間経過により凹んでくることがあり、治療後のトラブルが多い脱脂術であるため、10年後も見据えた場合、当院でオススメするのが裏ハムラ法による治療です。
裏ハムラ法は、脂肪注入を行わずに目の下の改善が可能で、脂肪を取るのではなく移動することでスッキリした目元に改善します。
脱脂との違いとして、脂肪を取るのではなく移動させることが大きな違いですが、最初に脱脂ではなく、裏ハムラ法を選択する方が良いと考えるのは、加齢により皮膚がたるむ前に事前予防できるなど治療する年齢によるところが大きく、実際に50〜60代で治療を受けた方が「目の下のクマ・たるみの改善には、脱脂より裏ハムラでもっと早くやれば良かった」という声が多いです。
※当院では、上記ケースのように、脱脂後の失敗により、「助けてほしい」という方の他院修正治療も可能です。
裏ハムラ「早めにやればよかった」という声・推奨年齢
50代前半・・・
皮膚があまっており、より皮膚のたるみが増してくる年齢です。どうしても年齢を重ねると顔の皮膚があまる傾向にあります。
膨らみだけではなく皮膚のシワや筋肉の緩みなど広範囲にわたる50代以上では、脂肪の移動だけでは対応できなくなることが多いため、裏ハムラによる移動だけだはカバーできず、皮膚側から行う表ハムラが選択となってしまいます。
(↓下の症例)50代の方でも裏ハムラ法による治療後は満足されますが、年齢の問題で多少たるみが出るので、「早めにやればよかった」とおっしゃる方が多いです。目の下のシワやたるみに関しては、美容皮膚科領域での治療:ポテンツァ、水光注射、HIFUなどで術後のアフターケアを行うことで皮膚を切らないで改善する場合があります。術後の状態を見ながらそれらは提案したいと思います。実際、症例の方には当院オリジナルのポテンツァ+水光注射(通称、ポテン水光)を行い大変満足した結果が得られています。
50代女性 目の下の膨らみ事例・画像
当院による50代女性の目の下の膨らみが改善した施術事例です。皮膚や筋肉の緩みが少ない方でしたので、裏ハムラ法で施術し、目の下が自然な仕上がりとなりました。
裏ハムラ法【経結膜的眼窩脂肪移動術】ダウンタイムが少なく、目の下のクマ改善
【推奨】30〜40代・・・
皮膚がたるむ前の年齢である30〜40代で裏ハムラ法による施術を行うことで、脂肪の移動によりクマ・たるみを改善できるだけでなく、50代からの皮膚のたるみを事前に防ぐことができます。
以上の実際の事例と理由により、目の下のクマ・たるみ・膨らみが気になる場合は、若いうちに早めにやった方が良く、「もっと早くに裏ハムラによる治療をすれば良かった」と言われるのが実情です。
30代女性 目の下のクマ事例・画像
当院による30代女性の目の下のクマが改善した施術事例です。施術後、安静にしながら患部をよく冷やしていただいたことで、ほぼダウンタイムがない状態にできました。
【裏ハムラ】経結膜的眼窩脂肪移動術 ほぼ腫れ・ダウンタイムのない状態
よくあるご質問 脱脂で失敗しない回避法
目の下の脱脂後に見られる失敗や後悔してしまうケースにはどのような例がありますか?
今回ご紹介した目の下がへこんでしまうという失敗例以外に、そもそもクマ・たるみ・膨らみが改善していない、凹凸やくぼみができてしまう、シワやたるみが増える、両目の左右差ができる、内出血や腫れが長引いてダウンタイムが長くなる、肌色が悪くなる、などが挙げられます。
脱脂や裏ハムラなど、目の下のクマたるみ取りの上手い名医を選ぶポイントは?
主なポイントとしては、丁寧なカウンセリングをされるか、症状に応じた複数の治療法の提案や説明をしてくれるか、ビフォアアフター症例写真など施術事例が豊富にあるか、口コミなど評判の確認といったことが挙げられます。
20〜40代前半の若い方推奨の裏ハムラ法ですが、60代でも施術可能でしょうか?
通常、皮膚のたるみ、皮膚のシワ、筋肉の弛み、靭帯(リガメント)の弛み、ほうれい線の深さなど、60代のいずれかの問題を改善するには皮膚側から行う必要がありますが、その方の目の下の状態や求められている治療ゴールを確認した上での裏ハムラでの施術も可能です。 *但し、術後のシワ、たるみなど美容皮膚科領域(ポテンツァ、水光注射、HIFU(ハイフ)など)の術後のケアが必要な場合があります。実際に60代女性の強い希望から行った事例では、加齢による皮膚のたるみや筋肉の弛みまでは改善していませんが、目の下の膨らみはなくなり、笑った時も涙袋が形成されて、良い状態にすることができました。
裏ハムラ(経結膜的眼窩脂肪移動術)膨らみはなくなり、笑った時に涙袋が形成
まとめ【脱脂で失敗する前に知っておくべきこと】
- 脱脂は脂肪を取りすぎるリスクがあり、10年後など長期ではへこむ可能性があることを最初の治療前に知っておく必要があります。
- 目の下のクマ・たるみ・膨らみを改善するなら、30〜40代で裏ハムラ法で治療すると、クマ・たるみ・膨らみの改善に加えて、50代からの皮膚のたるみを事前に防ぐことができるので、早い方が良いです。
※当クリニックでは、神奈川だけでなく東京など関東地方、大阪など関西からもご来院いただいております