治療前
乳管の形成不全のため乳頭が突出しておらず、凹んだ状態になっています。
Step1
乳頭の外側と下側に約2mm程度を切開して行います。
Step2
発育不全に陥った乳管の周りには硬い瘢痕組織というものできて、突出するはずの乳管を下に引き込んでいます。
Step3
2mm切開した創から乳管を傷つけないよう注意して、丁寧に剥離を行います。そして、乳頭を引き込んでいる瘢痕のみを切除することで乳管は解除されます。
Step4
瘢痕が解除されると、乳頭は真っすぐ真上に飛び出します。
Step5
突出乳頭をそのままにしておけば、再び凹んでしまいます。したがって、乳頭の下を内部で縫合することで再発防止を行うことができます。この時、使用する糸は吸収糸といって体内で溶ける糸を使用します。
Step6
2カ所の切開線を縫合します。抜糸は1週間後となります。