
ニキビは、年齢や性別を問わず多くの人が経験する肌トラブルです。特に中学生や高校生などの思春期には「青春のシンボル」とも言われますが、大人になっても繰り返しできることで悩む方も少なくありません。なぜニキビができるのか、そしてどうすれば予防や改善ができるのか。
今回の記事では、ニキビができやすい人の特徴を年齢層・性別に分けて解説し、予防と治療のポイントをわかりやすくお伝えします。
「ニキビができやすい人の特徴を理解し、日常生活で予防策を講じながら、必要に応じて治療を受けることが改善への近道」です。
ニキビの種類

ニキビにはいくつかの種類があり、進行度や状態によって分類されます。
白ニキビ(閉鎖面皰)とは?
毛穴が詰まり、皮脂が溜まった状態で炎症のない初期ニキビです。
黒ニキビ(開放面皰)とは?
毛穴が開いて皮脂が酸化し、黒く見える状態です。
赤ニキビ(炎症性ニキビ)とは?
毛穴の中でアクネ菌が増殖し、炎症を起こして赤く腫れた状態です。
黄ニキビ(膿胞性ニキビ)とは?
赤ニキビが悪化して膿がたまり、より深い炎症を伴うものです。
しこりニキビ(結節性ニキビ)とは?
皮膚の奥深くまで炎症が広がり、硬くしこりのようになる重症タイプです。
まずは上記のようなニキビの種類を理解することで、適切なケアや治療方法を選ぶことができます。
大人になってもニキビができる原因

大人になってもニキビができるのには、思春期とは異なるいくつかの原因があります。
- ホルモンバランスの乱れ
生理前やストレス、睡眠不足などでホルモンバランスが崩れると、皮脂分泌が増えニキビができやすくなります。
- 生活習慣の乱れ
栄養バランスの偏った食事、過剰な糖質・脂質摂取、喫煙・飲酒も皮膚環境に悪影響を与えます。
- スキンケアやメイクの影響
肌に合わない化粧品やクレンジング不足、過剰な洗顔もニキビの原因となることがあります。
- 乾燥と皮脂の過剰分泌
大人のニキビは“乾燥肌に皮脂が過剰分泌される”ことで起こるケースも多く、洗いすぎにも注意が必要です。
思春期と違い、大人ニキビは治りにくく、再発しやすいため、根本原因をカウンセリングや診察により確認し、根本治療のアプローチが重要です。
ニキビができやすい人の特徴

思春期の中学生
- 皮脂分泌が急増する年齢
思春期は男性ホルモンの分泌が活発になり、顔全体に皮脂が多く出ます。特にTゾーン(額・鼻)はニキビの温床になります。
- 不規則な生活・睡眠不足
夜更かしやスマホの長時間使用で生活リズムが崩れがちです。
- 部活動などでの汗・皮脂の放置
運動後の洗顔不足も悪化要因となります。
思春期の高校生
- ストレスや受験プレッシャー
心理的なストレスが自律神経やホルモンバランスに影響し、ニキビができやすくなります。
- 皮脂分泌+メイクの始まり
高校生になるとメイクを始める人も増え、クレンジング不足が肌荒れの原因に。
- 食生活の偏り
菓子パン・スナック菓子・揚げ物などを多く食べる傾向がある世代です。
大人の女性
- ホルモン変動(月経・妊娠・更年期)
生理前後にできやすく、フェイスラインやあご周りにできることが多いです。
- 化粧品の使用とストレス
メイクによる毛穴詰まりや、仕事・育児によるストレスも影響します。
- 冷えや血行不良
体が冷えると代謝が落ち、老廃物が排出されにくくなります。
大人の男性
- 皮脂の分泌量が多い
男性ホルモンの影響で、大人になっても皮脂分泌が多く、ニキビができやすい傾向があります。
- 髭剃りによる刺激・清潔不足
髭剃りで肌にダメージが加わったり、洗顔が不十分なことで雑菌が繁殖します。
- 不規則な生活・喫煙習慣
睡眠不足や喫煙は皮膚の再生を妨げ、ニキビの治りを遅くします。
ニキビの予防策・体質改善

ニキビを防ぐには、生活習慣やスキンケアを見直すことが第一歩です。
- 栄養バランスの良い食事
ビタミンB群、C、E、亜鉛を多く含む食品を意識的に摂りましょう。
- 十分な睡眠とストレスケア
自律神経を整えるために、毎日7時間以上の睡眠を心がけましょう。
- 正しい洗顔と保湿
朝晩2回、やさしく洗顔し、洗いすぎずに保湿も忘れずに。
- 油分の少ないスキンケア・化粧品を使用
ノンコメドジェニック表示(毛穴を詰まらせにくい)製品が安心です。
- 運動・代謝アップ
有酸素運動や湯船入浴で血流を促進することで、老廃物の排出がスムーズになります。
主なニキビ治療の方法

セルフケアだけでは改善しにくい場合、皮膚科での治療を検討しましょう。
治療 |
内容 |
外用薬(塗り薬) |
・過酸化ベンゾイル(ピーリング+殺菌)
・アダパレン(毛穴詰まり改善)
・抗菌薬(赤ニキビ用) |
内服薬(飲み薬) |
・抗生物質(炎症を抑える)
・ホルモン治療(女性向け)
・ビタミン剤(皮膚代謝の正常化) |
医療機器による治療 |
・ケミカルピーリング
・フォトフェイシャル
・レーザー治療 など |
保険診療と自費治療の併用
初期〜中等度のニキビは保険内で治療できることが多く、難治性のものには美容皮膚科でのアプローチも有効です。
美容皮膚科のニキビ治療はこちら
Dr.三沢
詳しくは、美容皮膚科であるエムズクリニックのニキビ治療や過去の施術事例もご覧ください。
難治性【ニキビ】には、内服薬:ロアキュタン!
ケミカルピーリング
まとめ
- ニキビは、「なぜできるのか」を理解し、それぞれの年代やライフスタイルに合った対策を取ることが大切です。
・中高生のニキビには皮脂の過剰分泌が関与し、生活習慣や洗顔の見直しが効果的です。
・大人のニキビにはホルモンバランスや乾燥が関係しており、ストレス管理や適切なスキンケアが鍵となります。
- ニキビができやすい人の特徴を理解し、日々の生活で予防を意識するとともに、治療によって改善を目指すことで、健康な肌を取り戻すことができます。悩みが深い方は、自己判断に頼らず専門医の診察を受けてみることをおすすめします。