
目の下のクマ取り手術後に「内出血が生じるのではないか」「すぐに消えなかったら仕事に支障をきたす」「いつまで内出血が続くのか気になる」といったことを事前に想定している方が多いようです。
クマ取り後の内出血はそれほどひどくないのが一般的ですが、ひどくなる原因やひどくなった場合の早く治す方法・対処法を詳しくお伝えします。
クマ取り後の主なダウンタイムの症状

クマ取り手術は、目の下のたるみや色素沈着を改善し、若々しい印象を与える施術です。しかし、手術後には一時的な「ダウンタイム」が発生し、内出血や腫れなどの症状が見られることが一般的です。
これらの症状について知っておくことは、術後の経過を安心して見守るために必要となる知識です。
ダウンタイムとは?
手術後に見られる一時的な不調や外見上の変化を指します。クマ取り手術後の主なダウンタイムとしては、内出血・腫れ・違和感などがあり、これらの症状は個人差はありますが、ほとんどの場合、一時的なものです。
ダウンタイムが発生する理由 |
クマ取り手術では皮膚や血管に物理的な刺激が加わるため、内出血や腫れが起こります。目の周りは皮膚が薄くデリケートな部位であり、ダメージを受けやすいため、こうした症状が発生しやすいのです。 |
主なダウンタイム症状 |
クマ取り後に見られる具体的な症状としては、青紫色の内出血が目立つ場合があります。また、軽い腫れやむくみ、目の下に重い感覚が続くこともあります。多くの症状は1〜2週間程度で自然に改善されます。 |
術後のダウンタイムは一時的なものであり、適切なケアを行うことで症状を軽減し、早期に回復することが可能です。
クマ取り後の内出血はひどくない

クマ取り手術後の内出血は一般的な症状ですが、ひどい場合はほとんどありません。適切な施術を行い、術後のケアを徹底すれば、内出血は軽度におさまることが多いです。
- クマ取り手術後に起こる内出血は、通常は一時的なものであり、健康に重大なリスクを及ぼすことはありません。
- 内出血は手術中に皮膚や血管に小さな損傷が起こるため発生します。血液が漏れ出すことで青紫色の痕が残りますが、自然と吸収されて消えていきます。
- 多くの患者さんが術後1週間程度で内出血が薄れていきます。手術後数日は青紫色となることもありますが、1週間ほどで緑や黄色に変わりながら薄まっていきます。
Dr.三沢
クマ取り後の内出血は軽度であり、自然に回復しますので、過剰に恐れる必要はありません。
クマ取り後の内出血はひどくなる場合の原因

稀にクマ取り手術後の内出血がひどくなる方もおられます。その原因について知っておくことで、事前にリスクを減らすことができます。
- 内出血がひどくなる主な要因
施術の方法や患者自身の体質、アフターケアが挙げられます。
- 血管の脆弱性や不適切なケア
血管が脆い体質や高血圧、アフターケアの不足、強い刺激を加えると、内出血が長引くことがあります。
- 高血圧の人の症例
高血圧の人や血管が弱い体質の人は、内出血が広がりやすいことがあり、手術後すぐに運動をしたり、血行が良くなる入浴を行うと、内出血がひどくなる場合があります。
- サプリメントを服用
特定のサプリメントや健康食品には、血液凝固を抑制する成分が含まれていることがあります。これにより、術後に内出血が起こりやすくなったり、内出血が長引く原因になったりすることがあります。
ひどくなる内出血の原因を把握し、禁止事項を守っていただき、事前に予防策を講じておくことが大切です。
クマ取りの内出血を早く治す方法

内出血を早く治すためには、術後の適切なケアが鍵です。術後の内出血を軽減するためのポイント、内出血の予防策とケア方法は以下の通りです。
予防策・ケア |
具体的な内容 |
1.冷却 |
手術直後は、血管を収縮させるために冷たいタオルやアイスパックで目元を冷やすと、内出血がひどくなるのを防げます。 |
2.頭を高くして寝る |
睡眠時に枕を高くすることで、血液が患部に溜まりにくくなり、腫れや内出血を抑えやすくなります。 |
3.圧迫しない |
目元を強くこすったり、圧迫したりしないように注意が必要です。血管を刺激しないことで、内出血の悪化を防ぎます。 |
4.禁酒・禁煙 |
アルコールやタバコは血管の収縮を妨げ、内出血の治りを遅らせるため、手術後しばらくは控えましょう。 |
特に手術後24時間以内に冷却を行うと、内出血が広がるのを抑える効果が期待できるため、アイスパックや冷たいタオルで優しく冷やすことが効果的です。
適切なケアを行うことで、内出血を早く治すことができます。
早期の冷却が最も効果的ですが、冷やしすぎると逆効果になるため、短時間の冷却(10~15分)を繰り返しましょう。
72時間以降、冷やし続けると逆に浮腫みや傷の治りが悪くなるため、術後3日を過ぎたら冷やすのはやめましょう。
クマ取りの内出血がひどい場合の対処方法

内出血がひどい場合の対処法を知っておくと、安心して回復をサポートできます。
- 医師への相談が最も大切
内出血がひどくて不安な場合は、自己判断せず医師に相談することが大切です。
- 内出血の診断と適切な処置
医師は内出血の原因を判断し、症状に合わせた処置を施すことができます。必要に応じて血流を促すクリームの使用を推奨する場合もあります。
- 医師によるケアの効果
特に内出血が広範囲に広がっている場合や痛みを伴う場合、医師の指導のもとでクリームや薬を使用することでひどくなった内出血を抑えることができます。
Dr.三沢
3週間以上経過しても改善が見られない場合、医師に相談することが重要です。感染症のリスクを避けるため、患部に痛みや腫れが強い場合、再診を受けると安心です。
施術事例 クマ取り後の内出血の状況
30代女性 目の下のクマ取り 裏ハムラ法で脂肪の膨らみをなくす治療

30代で若く皮膚のたるみは少ないため、目の下のクマ取り:裏ハムラ法による治療を行いました。ダウンタイムも少なく、中長期での結果が得られます。
裏ハムラ法とは?
皮膚を切らずに、まぶたの裏側から切開して脂肪を移動・再配置させる手法のことです。

術後1日目の状態:腫れはありますが内出血はほとんどありませんでした。
詳しくは以下のページもご覧ください。
皮膚のたるみが少ない目の下のクマ取りに裏ハムラ法(トラコンハムラ法)
50代女性 目の下の膨らみがあり、皮膚や筋肉の緩みが少ない方

脂肪は取らないので目の下が凹まず、ダウンタイムが少ないのが特徴の裏ハムラ法により、目の下の操作のみで膨らみを改善しました。
技術的には小さな視野で行うため、難しい治療法ではありますが、目の下が自然なのが特徴で、結果がよく非常に良い治療法です。

浮腫(むくみ)はありますが、内出血はほとんど起こりませんでした。
詳しくは以下のページもご覧ください。
裏ハムラ法【経結膜的眼窩脂肪移動術】ダウンタイムが少なく、目の下のクマ改善
Dr.三沢
裏ハムラ法による施術は、皮膚を切らないため、ダウンタイムが短く、内出血も最小限に抑えられる治療です。
よくあるご質問
クマ取り後の内出血が紫色になるのはなぜですか?
内出血の色の変化について理解することで、回復の段階を知ることができます。
クマ取り後の内出血が紫色の場合は、血液が体内で分解される回復の初期段階であることを示します。
紫色は血液中のヘモグロビンが酸素と結びつき、分解されているために発生します。時間が経つと青や緑に変わり、やがて黄色に変化していきます。
術後3〜5日で紫色から緑や黄色へ変わっていくのが一般的です。これは自然な回復プロセスです。
クマ取り後の内出血が黄色になるのはなぜですか?
黄色の内出血は、治癒が進んでいる証拠です。
内出血が黄色に変わると、血液が最終的に分解されて、吸収される回復の終盤段階です。
黄色は血液の最終的な分解生成物であるビリルビンによって引き起こされます。黄色が現れた後、数日以内に消失します。
黄色の段階は術後10日以降に見られることが多く、やがて完全に吸収されます。
クマ取り後の内出血が消えないことはありますか?
一般的には、内出血は時間とともに必ず消えますが、まれに長引く場合もあります。
血液循環が悪いと内出血が長引くことがあり、何らかの炎症がある場合には内出血が残ることもあります。
3週間以上内出血が続く場合は、医師による診断が必要です。
クマ取り後の内出血はいつまで残りますか?
内出血の期間は個人差がありますが、通常1〜2週間で消えます。
今回の施術事例のように手術後翌日でもほとんど内出血が見られないケースもあり、平均的な内出血の期間として、多くの患者さんが1週間以内に内出血が薄れていくと報告しており、2週間後にはほとんどが消失しています。
まとめ【クマ取り後の内出血を早く治すには】
- 内出血が完全に治るまでの期間は個人差がありますが、通常1~2週間程度で消失します。術後2日ほどで青みが増し、1週間ほどで紫や緑、黄色と変わりながら徐々に薄くなっていきます。
- 術後最大72時間、早期の冷却が非常に効果的で、医師の指示に従い適切なアフターケアを行うことで、回復を早めることができます。内出血が特に気になる場合は、メイクでカバーすることも可能ですが、医師の許可が出るまで化粧は控えましょう。